草分け中

試論や試案のサブサイト。メインは「状態の秘法」合知篇(深く)鼎道篇(広く)等

(鎌倉殿の13人) 令旨、暴力、野菜、夢etc.

今回も「おもしろい」「わかりやすい」と好評な大河。 初回に続いて平氏政権の“終わりの始まり”を描いており、源行家や文覚上人の訪問、源頼政と以仁王(もちひとおう)の乱など一通り押さえつつ、徐々に源頼朝がいつ立ち上がるのか、その挙兵に視聴者の関心を…

(シンクロニシティ) 実現度は高められるか?

一見偶然に見える出会いが、実は偶然ではない。 それは“深層の意識がセッティングする”必然なことなのだ! ・・・という話の類(たぐい)は、とても魅力的な感じがするが、神秘か非科学のようにも聞こえる。 例えば時々紹介する漫画「ハード&ルーズ」(※1)25話…

(ドクターホワイト) 北朝鮮への対応も“誤診”に注意!

本日初回。 記憶喪失だが医療知識だけはあるという主人公を浜辺美波が演じる。 そんな事例が実際あるのか分からないが、舞台となる病院では手術ミスや誤診がままある。 今回は患者に脳動脈瘤という持病があるため、倒れて激しく痙攣したことからそれが発症し…

(鎌倉殿) 政子は何にホレたのか?

今回も面白く、特に最後の朝日をバックにした頼朝が義時に悲願を話す場面は名シーンと語り継がれるだろう。 感想は明日ゆっくり書く予定だったが、取り急ぎ思ったところを述べれば、まず政子の動きがカギになる。 これはドラマのカギだけでなく、日本史上の…

(格差問題) 新自由主義の呆れた屁理屈を解説w

2030年の達成を目指すSDGsに世界が舵を切った今、1980年代から猛威を振る(い90年代には早くも馬脚を現した)った新自由主義に耳を傾ける人は今さらいないはずだが、それでも日本の中枢はこの考え方に“まだ”占められているため格差問題も一向に解決に向かわな…

(鎌倉殿の13人) 賢い脚本家のドラマだ!

初めに言っておくと、私は主人公義時の息子、北条泰時を高く評価している。ウィキペディアでも泰時には良い逸話が載っている。 義時のウィキペディアにはそんな逸話はなく、最後にこうある。 >細川重男は、「義時の生涯は降りかかる災難に振り回され続けた一…

(ドラマ) 西島秀俊は二重に演技できる俳優

今から10年前の2011年10月、ドラマ「僕とスターの99日」初回オープニングで、主演の警備員役をつとめた西島秀俊という俳優を初めて見た時、これは将来大物になると直感したものだった。 20代の頃に事務所が求めるアイドル路線と本人が志向する本格俳優路線と…

西門豹と現代社会

古代中国の西門豹の話は現代にも通じる。出鱈目な税制、予算の使い方、中抜き、賄賂、庶民の困窮、若い人の犠牲、老害、少子化、誰も逆らわないことをいいことにやりたい放題の現状。「失われた10年」は20、30年と続いている。 必要なのは西門豹のような冷静…

80年代からの流れがコロナで止まった!?

wikipediaで広岡達朗と江夏豊を読んだ。 広岡は世に「管理」という言葉を広めたミスター管理野球とも言える監督。選手の食事から私生活まで徹底して管理して西武の黄金時代を築いた。 一方、江夏は対照的に「一匹狼」として知られ、未だ破られていないシーズ…

(晴天を衝け) 現代人が学ぶべき最終回

この大河が始まった頃、「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一とは、どんなエコノミック・アニマルなのだろう?と思ったものだった。 北関東にある血洗島で父親から商売のイロハを学び、確かな藍の目利きを身につける。経済学で言うところのアニマル・スピ…

(封神演義) 現代も妲己の術にかかっている!?

漫画「封神演義」(藤崎竜)を再読。 時代は殷の末期、かつて明君だった紂王は妲己を娶ってから暴君に変わった。蠆盆(たいぼん、蛇蠍の穴に落とす刑)、炮烙(ほうらく、焼いた銅の柱に押し付ける刑)、酒池肉林。 実は妲己は悪の仙女であり、傾世元禳(けいせいげ…

(朝ナマ) そこに知識人はいなかった

最近の記事でよく使う1980年代の漫画「ハード&ルーズ」について、他のブログや掲示板を幾つか検索。 「本棚持ち歩き隊」というサイトがかなり好意的に取り上げていた。 狩撫麻礼追悼!「ハード&ルーズ」に学ぶ男の生き様!!5:本棚持ち歩き隊!:SSブロ…

(晴天を衝け) 多面的な栄一

渋沢栄一は、ただ経済だけを追っていた人ではなく、 ・「論語と算盤」のように道徳と経済の両立、 ・また養育院のような福祉、 ・商売下手な旧友喜作との生涯続く交友、 ・前将軍慶喜にも変わらぬ忠誠、 ・政治家伊藤博文との友情、 等々、実に多面的な側面…

(現代史) 80年代から20年代の広報ノウハウの流れ

漫画「ハード&ルーズ」が連載されていた頃、日本は「世界第2位の経済大国」「ジャパン アズ ナンバーワン」「政治は三流でも経済は一流」と調子に乗っていた。 東京の一角ではビジネスマンたちが仕事終わりに道場に通って汗を流しているが、主人公の私立探…

(晴天) なぜ慶喜は隠遁したのか?

明治維新以来、静岡で長く隠遁生活を送っていた慶喜がようやく口を開いた・・・ ・・・という回だったが、今一つ物足りなかった。 そこで自分なりに補足しておきたい。なぜ慶喜は静岡で狩猟や絵画、写真などの趣味に耽り続けていたのか? 少し考えれば分かる…

(社会分析) 野良猫の観点

前回紹介した漫画「ハード&ルーズ」をまたスマホで読もうとしたが、今度は無料ではなくなった。有料で読むべき価値があるか? なぜ自分は手放したのか、振り返ってみた。 「吾輩は猫である」と設定が似てなくもない。 とある家に飼われることになった野良猫…

(小室圭と眞子) 昔の漫画と似ている?マッチング

不釣り合いだと騒ぐネットも最近は落ち着きかけてきたようだが・・、 小室圭と眞子元内親王の結婚については、最初からある漫画の話が脳裏にずっとチラついていた。 金持ちの女と結婚したいと言うモテ男に主人公の私立探偵がブチ切れるシーン。 マコムロにも…

(発表!) 今年の三大“大ウソ”

今年も残り僅かとなったところで1年を振り返ってみると、ウソや虚偽、欺瞞が例年より目立っている気がした。何故そんな年になったかは後述するが、まずはヒトキワ目立った3位から1位まで発表したい。 第3位【NY弁護士試験“合格の手応えアリ”という大ウソ】 …

(晴天) 養育院経営にこだわる銀行頭取

元記事は忘れたが、確か大正時代のある共産党員が、「渋沢栄一という資本家だけは悪く言えねえ」と言った話を思い出した。先程も探したがすぐには出て来ない。 利を追い求めるだけの経済人で終わらず、反対の声が多くても養育院の継続にこだわる栄一。 現代…

善政実現! 天皇制から大統領制へ

「給料を上げる!」と叫んでいたはずの岸田首相だが、全然前に進めていない。 令和の所得倍増については2倍にする訳ではないとか、結局18歳以下の国民に10万円やら、まず5万円とか、国民をガッカリさせてばかりいる。 もし日本が本当に良くなるなら、絶対に…

(晴天) 伊達宗城と栄一

今回、チラと登場した伊達宗城(むねなり)は元々伊達氏の血筋にあたる旗本の家に江戸で生まれた。 四国伊予宇和島藩の家臣の家に養子となり、藩主に嗣子がいないためその五女と婚約して伊達宗城となった。 藩主となってからは高野長英を匿ったり、長州に埋も…

(皇室問題他) 今年はどんな1年だったか?

「○○イヤー」という言葉がある。今年はこんな1年だった、こんな話題が最も目立つ年だった、という意味で使う。 例えば「韓国イヤー」と言ってもいい1年があった。前年秋のレーザー照射問題や瀬取り問題、年を跨いで文大統領のもと徴用工訴訟や不買運動、日本…

(晴天) 武人グラントvs渋沢家

アメリカの前大統領・グラント将軍夫妻が、約2年に渡る世界旅行の中で日本にも寄るという。 栄一にとって、前大統領という響きは“前(さき)様”、主君徳川慶喜にダブッていたことだろう。率先して歓迎の準備に力を入れる。 現れたグラント将軍は、背が小さく隣…

(恐竜他) 全体から部分へ進む

10月23日の記事「(恐竜)背中の帆はエジプト限定ではなかった!」にお詫びと訂正がある。 ティラノサウルスがいた白亜紀後期に背中に帆をもつ肉食恐竜スピノサウルスと、草食恐竜オウラノサウルスのどちらも北アフリカにいた通説が、先日イギリスでスピノサウ…

(晴天) ワンマンvsガッポン

岩崎弥太郎との激論は圧巻だった。 実は筆者の父は三菱グループのとある工場で働いていた。シンボルマークのスリーダイヤは土佐国の大名山ノ内氏の家紋に由来している。ということは山ノ内一豊と千代夫妻の努力が無ければどうなっていたか?と遡れる。 織田…

(岸田総理) 所得はホントに上がるのか??

衆院選が終わり、岸田政権が高い支持を得た形で再スタートした。 注目の政策は、やはり「令和の所得倍増(※文字通りの倍増ではないと訂正が入ったが・・)」である。平成初期から長年、日本の平均給与が上がらず、国際的に比較しても格段に上がる国もありなが…

(晴天) 論語と算盤、その両立

相矛盾する2つを合わせたところに真実がある。 道路交通法の第1条「安全と円滑」も、安全だけを追及し過ぎれば円滑でなくなるし、円滑だけを追及し過ぎれば安全でなくなる。だから両方を満たすよう各条文がある。 また、1980年代に売れた思想書、浅田彰の「…

(試論) 恐竜絶滅と現代の絶滅

先日、国際会議で恐竜がマイクの前に立ち、人類に演説したニュース記事を見た。 「絶滅を選ぶな」COP26前に恐竜が国連に 地球温暖化防止訴える | COP26 | NHKニュース そこで考えているうちにふと思った。 大昔に恐竜が絶滅したように、現代も何かが絶滅した…

(晴天) 外国人に勝った日本人あれこれ

今回、印象に残った場面は第一国立銀行発足時に「筆算VS 算盤」の対決が行われたシーンだ。ググッたところ、これは事実だったらしい。 佐々木勇之助氏の出身 | デジタル版「実験論語処世談」 / 渋沢栄一 | 公益財団法人渋沢栄一記念財団 ただ、筆者の算盤塾…

(宮本武蔵) なぜ結婚反対派は内親王に勝てなかったのか?

日本だけでなく海外でも広く知られている、六十余度戦って生涯一度も負けなかった剣豪・宮本武蔵が晩年に著した「五輪書」。 その地の巻によると、勝負に勝つ秘訣は「相手の拍子(リズムやタイミング、勢い等)を崩すこと」にあるという。だから、鎖鎌の相手…