草分け中

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2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

(鎌倉殿の13人) 香山寺挙兵!

冒頭、御籤を引くシーンがあった。 頼朝は高らかに決行日を「17日!」と声を上げた。 実は時政の妾りくがどのクジにも17日と書いて入れていた。三島神社のお祭りの夜だからと。 余談だが本ブログが常に念頭に置く「水平思考の世界」には、借金取りが貧乏な父…

(デカルト後編) 二元論解決を誤り危機を招いた現代

1980年代のある哲学入門書では、序文にてデカルト哲学のことを“呪縛”と呼んだ。 なぜそんなマイナスな呼び方をするのか?と前編では疑問視した。 答えは、他に導きたい所があるからだ。80年代当時は特に脱近代、脱ヨーロッパが叫ばれた。じゃあどこへ? 同じ…

(デカルト前編) 近代哲学の父は呪縛とも言われる

哲学を学ぶ上で、自分が良い本と出会ったなぁと思えるオススメがこれである。 大学時代の後輩も、これを読んで今では北海道で倫理の高校教師をやっており、わざわざ関西まで礼を言いに来たことがある。 各哲学者ごとに簡潔に要点をまとめつつも、各章の間に…

(少子化) 雇用対策とインフレetc.

先日は東北の工場閉鎖、今日は和歌山の製油所閉鎖、と地方からどんどん仕事がなくなっている。 エネオスが和歌山製油所を閉鎖へ 需要減で効率化、転用困難(共同通信) https://news.yahoo.co.jp/articles/935848c5cf390235fa54dfc37d7c19a7a3f7f71c コメン…

(鎌倉殿の13人) 令旨、暴力、野菜、夢etc.

今回も「おもしろい」「わかりやすい」と好評な大河。 初回に続いて平氏政権の“終わりの始まり”を描いており、源行家や文覚上人の訪問、源頼政と以仁王(もちひとおう)の乱など一通り押さえつつ、徐々に源頼朝がいつ立ち上がるのか、その挙兵に視聴者の関心を…

(シンクロニシティ) 実現度は高められるか?

一見偶然に見える出会いが、実は偶然ではない。 それは“深層の意識がセッティングする”必然なことなのだ! ・・・という話の類(たぐい)は、とても魅力的な感じがするが、神秘か非科学のようにも聞こえる。 例えば時々紹介する漫画「ハード&ルーズ」(※1)25話…

(ドクターホワイト) 北朝鮮への対応も“誤診”に注意!

本日初回。 記憶喪失だが医療知識だけはあるという主人公を浜辺美波が演じる。 そんな事例が実際あるのか分からないが、舞台となる病院では手術ミスや誤診がままある。 今回は患者に脳動脈瘤という持病があるため、倒れて激しく痙攣したことからそれが発症し…

(鎌倉殿) 政子は何にホレたのか?

今回も面白く、特に最後の朝日をバックにした頼朝が義時に悲願を話す場面は名シーンと語り継がれるだろう。 感想は明日ゆっくり書く予定だったが、取り急ぎ思ったところを述べれば、まず政子の動きがカギになる。 これはドラマのカギだけでなく、日本史上の…

(格差問題) 新自由主義の呆れた屁理屈を解説w

2030年の達成を目指すSDGsに世界が舵を切った今、1980年代から猛威を振る(い90年代には早くも馬脚を現した)った新自由主義に耳を傾ける人は今さらいないはずだが、それでも日本の中枢はこの考え方に“まだ”占められているため格差問題も一向に解決に向かわな…

(鎌倉殿の13人) 賢い脚本家のドラマだ!

初めに言っておくと、私は主人公義時の息子、北条泰時を高く評価している。ウィキペディアでも泰時には良い逸話が載っている。 義時のウィキペディアにはそんな逸話はなく、最後にこうある。 >細川重男は、「義時の生涯は降りかかる災難に振り回され続けた一…

(ドラマ) 西島秀俊は二重に演技できる俳優

今から10年前の2011年10月、ドラマ「僕とスターの99日」初回オープニングで、主演の警備員役をつとめた西島秀俊という俳優を初めて見た時、これは将来大物になると直感したものだった。 20代の頃に事務所が求めるアイドル路線と本人が志向する本格俳優路線と…

西門豹と現代社会

古代中国の西門豹の話は現代にも通じる。出鱈目な税制、予算の使い方、中抜き、賄賂、庶民の困窮、若い人の犠牲、老害、少子化、誰も逆らわないことをいいことにやりたい放題の現状。「失われた10年」は20、30年と続いている。 必要なのは西門豹のような冷静…