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日本史の円環史観について

歴史の見方には、直線型と円環型の2つがある。

 

直線型の代表例は、聖アウグスティヌスの「終末論」や水戸光圀の「大日本史」。

 

円環型の代表例は、プラトンの国制論や頼山陽の「日本外史」。

 

歴史は直線状に決まっているだろう、という見方が多いかもしれないが、意外や現代の日本史の教科書は頼山陽史観がベースとなっている。すなわち、「徳川家」や「足利家」といったまとめ方をしたため、絶対と思われた徳川将軍家が他家と相対的に見なされ、幕末の若者たちに倒幕のエネルギーを与えたという。

 

そして、鎌倉時代や室町時代、江戸時代、といった分けられ方が行われる。

 

さらに大きく2つに分けると、歴史は戦争の時代と平和な時代に分けられる。こう聞くと、今の平和が壊されそうな心配が出てくるものの、取りあえずその話は脇へ置き、繰り返される歴史という観点で日本史を概観してみよう。こうなる。

 

 

最後に小泉純一郎氏の枠に色を塗らなかったのは訳がある。彼が尊敬する織田信長ばりに何を破壊したのか? 「自民党をぶっ壊す」と言いながら壊れていないどころか続いている。郵便局も民営化したようだが特に大きな変化はない。茶番かもしれない。

 

次節以降では、歴史の円環のメカニズムと今後の方向について、さらに突っ込んで見ていく。