草分け中

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2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

功臣が謀反の嫌疑をかけられる悲劇

歴史の中には、しばしば驚き悲しまされることが起きる。 平家追討戦の時、鵯越を敢行したり壇ノ浦で指揮を執って最も勝利に貢献した源義経が兄頼朝から討たれた事案は人々に「判官贔屓」という同情の念を生んだ。同じく鵯越では自分の馬を背に負って崖を駆け…

赤い粛正

平清盛が全権を握った時代、「平家でなければ人でない」と言われ、平家の悪口を陰で言おうものなら、赤い服を着た禿(かむろ)という諜報員がたちまち報告し、処刑されるということがあった。 幕末の井伊直弼が大老となった時代、幕府の弱腰の開国方針に対し…

悪しき前例踏襲がエスカレートした秀吉

大河ドラマ「真田丸」の第2シリーズでは、小日向文世が秀吉を好演している。 先日の「表裏」という回では、天下人秀吉の魅力的な表と残酷な裏をうまく描いていた。実際、こんな感じの社長や会長を見たりするものだ。 ところで、インターネット上では朝鮮出…

天神と地神、風神と雷神

八卦を並べ替えて見直す話を続ける。まず天と地の組み合わせから。「天神と地神」 天神様というが、ふつう神は天にいて、地にいる神は冥界のハデスや閻魔など、神的で非常に強い一方の雄たるものである。「風神と雷神」 この組み合わせは日本独特かもしれず…

 八卦を並べ替えると

八卦を「天→風→水→山→地」「地→雷→火→澤→天」と並べ替えると見えてくることをもう1つ。・「天と地」 これはよくある組。・「風と雷」 社風や家風というように風は知覚させ、雷は電波や音波等の振動に関する。・「水と火」 こちらも対照的。古神道ではカミ(…

「震」の卦

次は「震」の卦を書こうと思っていたら実際に熊本で地震が起きた。 古代中国人は、八卦のうちの雷の卦について、天にあっては雷、地にあっては地震と考えていた。この雷を掛け合わせると震の卦になる。 私は震には純粋に物理的な動きのみで、そこに情感も理…

突然の出来事や人事を表す卦とは

突然の事案、突然の事案に伴う辞令、これらを八卦で表すと、山でも水でもなく、まさに「雷」の卦になる。政治家の三木武夫も、弱小派閥なのに田中角栄の突然の退陣に伴い総裁に選抜されると、「青天の霹靂」と漏らした。青空なのに雷という意味だ。 雷を含む…

易はどこまで真実か?

易は八卦まではまだ単純だが、六十四卦になると複雑怪奇な印象を受ける。古代中国人が適当に八卦×八卦をまとめただけなのか、それとも長年の人生経験からまとめられた真理なのか? 六十四卦を説く本やサイトは実際多い。その多くは占いとしての易経からきて…