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(鎌倉殿の13人) 賢い脚本家のドラマだ!

 初めに言っておくと、私は主人公義時の息子、北条泰時を高く評価している。ウィキペディアでも泰時には良い逸話が載っている。

 

 義時のウィキペディアにはそんな逸話はなく、最後にこうある。

 

>細川重男は、「義時の生涯は降りかかる災難に振り回され続けた一生であった、その中で自分の身と親族を守る為に戦い続けた結果、最高権力者になってしまった」「頼朝の挙兵がなければ、一介の東国武士として一生を終えたであろう」と評している[31]。

 

 ・・・だから、この大河の義時はかなり脚色が強いと思う。三谷幸喜も脚色の仕甲斐がある。

 

 初回から義時は周りに振り回され、感覚は至って普通。むしろ平凡と言っていい。平家の世を転覆する革命家気質は兄の宗時が担っており、しばらくはドラマを牽引するのだろう。残念ながら早々に討死するが。

 

 全体的には非常に面白かったし今後に期待できる。ただ、なぜ大河はここのところビルドな時代ばかり扱うのだろうか?と疑問に思った。昨年は明治、今年は鎌倉、来年は江戸と全て初期の頃をテーマにしている。

 

 現代もビルドが必要とのメッセージか?とヤフコメに書き込むと反対の嵐にあった。もう1つ、源氏嫡流の頼朝を生かしたから政権交代が起きたと書き込むとこれも青ポチがすぐに10個以上ついた。

 

 赤ポチもついたが青の方がはるかに多い。ヤフコメはヤケに政治に詳しいので自民党関係者、特に麻生太郎直属の部隊が書き込んでいると睨んでいるが、改めてそんな気がした。

 

 あまりの多さに嫌になってスライド作りを今日はサボった。多忙な先月と正月の疲れを癒やしたく、終日サンドウィッチマンの動画を見ていた。

 

 新自由主義の大家、故西山千明氏の本をメルカリで仕入れて(超批判的に)作成中だが、たぶん完成は来月になる。

 

 今日の頼朝のセリフの中に、「私は今まで何度も死にかけた。生かされているのは何か成すべきことがあるからであろう」とあったので、先々月運転中に横からダンプに突っ込まれた事故を思い出した。幸いケガはなく車の修理だけで済んだ。相手の免許証写真を見せると志村けんに凄くそっくりと言われた。それも何か意味があったのか。

 

 最も印象に残ったのは伊東祐親が義時を問い詰めたシーン。父親の再婚相手の顔にはアザがあると振ったが関心を示さないため「本当の目的を言え!」と見事に見抜いた。賢いドラマだと感心するとともに、視聴者もつられて賢くなるだろうと期待できた。そしてビルドな未来へとつながるかもしれない。