広岡は世に「管理」という言葉を広めたミスター管理野球とも言える監督。選手の食事から私生活まで徹底して管理して西武の黄金時代を築いた。
一方、江夏は対照的に「一匹狼」として知られ、未だ破られていないシーズン401奪三振やオールスター9奪三振などの記録を残している。
選手たちが玄米を食べている中、江夏が広岡に「なんでこんなモノ食べているのに監督は痛風なの?」と聞くと、怒りの余り無言でプイといなくなり、ほどなく放出されたエピソードは印象的である。
それだけ管理社会下では素直な正論も通じなかったりする。最近よく使う1980年代の漫画「ハード&ルーズ」にはこうある。
やがて時代は、危険な方向に進むのではないかと著者は危惧する。それが1990年前後のバブルのことか、その後のバブル崩壊とデフレのことなのか、いずれにせよ(江夏や正しい歌唱法的な視点に立つ上では)2021年までロクなことはなかった。※1
管理社会そのものはウィンドウズ95の登場によって90年代半ばから本格化している。
洗脳社会の方は2001年7月の明石花火事故を受けて2005年から教科書となった広報ノウハウで本格化したと思う。1990年代までは線路の人身事故があっても車内アナウンスは流れていなかった。
しかし、繰り返し流すプロパガンダが政府の思い通りにならない時代が来た。
新型コロナの蔓延である。
いつどう変異するか分からないウィルス。海外都市でのロックダウンも国内にあり得る。
どことなくプロパガンダが雑になってきたという声も聞く。国民にとっては少し心細いかもしれないが、管理も洗脳もいったん解いて、自分の目で見て、自分の頭で考え、何が正しいのか判断する時代に来たのかもしれない。
追記※1 昨夜の紅白の藤井風劇場。ミーシャとの大トリ含め3曲を歌った新人に全国が衝撃を受けた・・・という多数のコメを見ている。時代が変わるかも??