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(封神演義) 現代も妲己の術にかかっている!?

 漫画「封神演義」(藤崎竜)を再読。

 

 時代は殷の末期、かつて明君だった紂王は妲己を娶ってから暴君に変わった。蠆盆(たいぼん、蛇蠍の穴に落とす刑)、炮烙(ほうらく、焼いた銅の柱に押し付ける刑)、酒池肉林。

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 実は妲己は悪の仙女であり、傾世元禳(けいせいげんじょう)という誘惑(テンプテーション)の宝貝(ぱおぺえ)で紂王を操っていたのだ。

 

 ここで最近よく使う画像を振り返る。

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 1980年代の漫画「ハード&ルーズ」、「影を撃つ」によると、管理社会の次に洗脳社会が来ると予言する(が、当時はまだ来てない)。

 

 利潤と効率を至上の価値とする新自由主義は1980年代のレーガン(アメリカ)、サッチャー(イギリス)、中曽根政権から本格的に導入された。

 

 「小さな政府」を標榜し、国営のものを次々と民営化していく。それで税が軽くなればよいが、その後の消費税やタバコをはじめ逆に税は重くなる一方で、バブル崩壊以降ずっと低賃金と重税に国民は苦しめられることになった。冒頭の画像の通りである。

 

 これは前回記事で使った画像。当時の知識人は全くの無力で、矛盾や出鱈目に対して何もできない。

 


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 小渕政権の経済企画庁長官となった堺屋太一と、小泉政権経済産業大臣となった竹中平蔵はともに新自由主義者として知られる。その頃に広報ノウハウもイベント関連分野で確立し、郵政民営化がこのノウハウを駆使して連呼された。(郵便貯金外資に献上され、派遣法改悪で更に貧困が加速した)

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  まさに妲己の傾世元禳である。

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 現代はどうか? どんな暴政や重税、矛盾にもただ眺めるだけで何も改める動きが起きない状況を見るにつけ、まだ広域な洗脳は続いている。同調圧力プロパガンダヘビーローテーションともいう。

 

 しかし、この漫画には妲己(&裏に女媧)のテンプテーションにかかっていない3名が密かに集まるシーンがある。


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 仙人が住む崑崙(こんろん)山を統べる原始天尊と妖怪が住む金鰲(こんごう)島を束ねる通天教主、そしてどこにも属さず無為自然を旨とする太上老君(老子)である。

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 そして、原始天尊の一番弟子である太公望を中心とする計画がスタートする。

 

 太公望は殷を倒した後の国家を周と決め、周王姫昌と会う。


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 鉤(かぎ)がなくまっすぐな釣り針で糸を垂れる太公望のもとを周王が訪ねる名シーン。


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 もし日本が大統領制で再スタートを切ることで、やっと減税に変わり国民所得も上向いて暮らしがラクになり、少子化も劇的に改善されるなら・・・、

 

 こんな始まり方も良いかもしれない。