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 10月23日の記事「(恐竜)背中の帆はエジプト限定ではなかった!」にお詫びと訂正がある。

 

 ティラノサウルスがいた白亜紀後期に背中に帆をもつ肉食恐竜スピノサウルスと、草食恐竜オウラノサウルスのどちらも北アフリカにいた通説が、先日イギリスでスピノサウルスに近い種類の化石が発見されたため覆されたという記事だったが、実は遠くモンゴルのゴビ砂漠からも背中に小さいながらも帆がある恐竜がいた。まずは下の画像を見比べたい。

 

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 左は、指先に鋭い鉤爪を持つやけに長い腕(2.4mもある)の化石だけが発見された頃の、全身を想像で復元した昔のディノケイルス。“恐ろしい手”という意味で命名された。右は2006年と2009年に胴体部分の化石が発見された後の新しい復元図。恐竜にしては珍しい長腕だけでなく、背中に帆があることもわかった。

 

 

 

 レイの「南斗水鳥拳」(北斗の拳より)ができそうと子供ながらに思ったものだったが、小さく細長い頭部には歯がなく、また腹部に1000個以上の胃石が発見されたことから雑食性のおとなしい恐竜だったようだ。腕も軽めにできているため、樹木を手繰り寄せるのに適しているという説がある。ただ背中の帆(少し小さいが)の意味はやはり不明である。

 

 

 23日記事後半には、見事なドラムさばきの曲としてZZTOPの「ヴェルコロフライ」が個人的に最高だと紹介したが、これも訂正したい。同時代のプリンスファミリーにも、長い脚でシンバルを蹴とばす格好いい女性シンガー(兼ドラマー)がいた。シーラ・Eである。

 

 最後に、一部分しか知らない各々が全体を想像する諺に「群盲象を評す」がある。

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 ディノケイルスもその好例であり、全身がわかるまでは想像で腕の長い獰猛な肉食恐竜が想像された。現代の過程説や哲学もこの諺の状況に近く、自説の通りまずは全体があって各哲学を知るべきである。