草分け中

試論や試案のサブサイト。メインは「状態の秘法」合知篇(深く)鼎道篇(広く)等

2020-01-01から1年間の記事一覧

スライドギャラリー別館1 易(えき)を少しだけ並べ変えた部屋

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という言葉に出てくる八卦とは、陰陽という2つを割った四象を更に割ったものである。昔の人はこれを占いに用いたが、100%当たる訳ではないことぐらいは分かっていた。 それでも八卦には何か真実っぽいものが漂う。何だろう…

スライドギャラリー本館2 循環型社会へと進むメタ哲学

中国武漢の封鎖解除の映像を見るにつけ、近年の中国の街並みが日本はじめ近代国家の諸都市とあまり変わらないことに嘆息する。上海や南京、深圳などもビルやタワー、インターロッキングされた路地に街灯がきらめいているのだろう。 今はまだ壁も橋脚も新しい…

スライドギャラリー本館1 悪い各から良い各へ変える

どんな国の政府にも依拠しているたった1つの信条があり、例えば徳川幕府なら朱子学、ソビエト連邦ならマルクス経済学、そして今のアメリカ共和党政権と日本の自民党政権はまだ新自由主義を信じて政治を行っている。 新型コロナウィルスで緊急事態宣言を出し…

スライドギャラリー旧館9 自己という極を中心に置く部屋

今回は先日の3,5,6の3番目のスライドを中心に展示する。それをプレート状にまとめたものがこれ。衣食住のプレート内で薄く塗った「幻想と現実」、「財産と資本」、「権利と義務」の6つが最も重要である。 衣食住のプレート 右上は記号表記したもので、…

スライドギャラリー旧館8 身体の新しい捉え方

過去のスライドを並べ替える3回のうちの2回目。今回は身機能(心機能)を衣食住別に展示する。 従来の身体の見方でいえば、1つ目のスライドが主に知覚系と運動系、2つ目のスライドが消化器系や呼吸系、3つ目が遺伝系や免疫系などになるが、大脳新皮質は特に思…

スライドギャラリー旧館7 様々な対象があっても関わり方は同じパターン

今回から3回ほど、今までのスライドを並べ替えて展示する。目の前にある対象には、いわゆる見た目である様相的側面、手応えである物体的側面の他、資産的側面と資材的側面、そして変動的側面と構造的側面など様々ある。これらの各側面に対する人間の関わり…

スライドギャラリー旧館6 メタ社会学?の部屋

哲学、経済学、の次は社会学。衣食住の住の世界である。実は筑摩書房から出ていた「命題コレクション」という本も、哲学・経済学・社会学の3冊に分かれて学者の学説を紹介していた。これらを読んでしばらく後、お墓参りの際に見た「三界万霊塔」という文字で…

スライドギャラリー旧館5 メタ経済学?の部屋

今まで見てきた状態は、「衣食住」という言葉で言えば衣の世界に限ったものであり、食の世界や住の世界はまた別にまとめることができるのではないか? …ということで、今回は食の状態に関するスライドを展示する。 11.食の状態の対称性 from reigan_s 12.食…

スライドギャラリー旧館4 哲学史を簡潔に整理したスライド

スライド6までを見てきた人に是非お勧めしたい今回の7つめ。今まで難解と思われていた哲学の歴史が、“え?結局こんなことだったの?”と驚くほど正体が分かりやすくしかも整って見えてくる。 7.西洋哲学史の総合 from reigan_s 今ほど新しい発想が求められ…

スライドギャラリー旧館3 斜めに傾いた回路図で状態を描写する部屋

先日放映した「しくじり先生」では、カズレーザー先生が機動戦士ガンダムの当初の失敗を見事に説明していた。当時の子供たちがテレビで見慣れていた勧善懲悪もので単純に決め技で勝つロボットものとは違い、ガンダムはリアルな戦争模様や人間ドラマなどを描…

スライドギャラリー旧館2 思索は続くよ どこまでも

このスライドは、作者麗巌が18歳の時の1989年8月頃の思索をまとめたものである。 2.状態のサイバネティックス from reigan_s 長い間、思索経緯自体を作品化することは実現不可能と思われたが、やれば一応できることは分かった。もし皆さんの中に、どこかに合…

スライドギャラリー旧館1 メタ哲学への道が始まる

1つの説だけに偏らず、多くの説を同列に並べて共通点を探したり相対化を図ったりする場合、高い所から俯瞰(ふかん)しているため哲学者になりかけている。このスライドはその一例である。 1.各プロセス説の総合 from reigan_s まず気付いたのは、認識哲学的な…

各政府の情報操作とネット民の批判

【昨年末の中国政府】 「未知のウィルスが武漢に発生した疑い? そんなの表沙汰にできるか! よく確認して実際どんなウィルスか分かるまでは情報を漏らすな!」 →武漢中に感染が拡大してしまった。 【年初の日本政府】 「新型コロナウィルスは感染力が強い?…

(麒麟がくる) なかなか考えた演出

通史では信長と光秀との初対面は足利義昭を越前から岐阜に連れていった時とされる。漫画「日本の歴史」でも、この場面でお濃(帰蝶)が光秀を信長にイトコだと紹介している。 ただ光秀の前半生は全く謎とされるので、例えばある漫画ではヤンキー仕様の信長が同…

人事交流や採用を染め物に例えるなら

企業が新卒の若者を採用することを布染めに例えるなら、まさしく染めやすい生地が良いし、油がついたりして染めにくかったり、先に染まっている色と混ざってしまうような布は不採用とするのだろう。やがてその布が色褪せてくたびれてくると雑巾のような使い…

"各"を最後につけてみる説

形や物など対象の側と、思念や波動など精神のような側と、2つに分ける話はよくある。ではこの2つの組み合わせについての話はあるか? 例えば、芸道で「~流」という場合、生け花や刀などの対象に意味や方法などの精神が組み合わされ、特有の、固有の何かにな…

歴史から賢愚を学び、現代政治の賢愚を思う

なぜ歴史を学ぶのか? 歴史には多くの英雄がいて面白いが、その前に英雄とは真反対の愚かな権力者がいる。 愚かな権力者は、非常に自己中心的で、自分に反対する人を処刑したり、自分の保身のために国を売ろうとしたり、周りが苦しんでいても全然意に介さな…

ヤフコメ民という現代の巨大な思想家

先ほどテレビで“東大王”の男女4名(〇〇楓や〇〇光など)が、有吉や藤本ら芸人たちにイジられて観客たちにもウケていたが、なぜその頭の良さをクイズ番組などエンターテインメントにしか使わなのか? 経済や政治、教育、環境、疫病など知的解決が求められるこ…

今こそ封印を解くべき時

【プロローグ】笑福亭鶴瓶が封印していた? “長い間、封印していた何かが出てくる”という話が幾つかある。古くはギリシャ神話の「パンドラの箱」が有名であり、最近では「ドラゴンボール」で炊飯器に長く閉じ込められていたピッコロ大魔王(魔人ブゥも玉に封…

(ガンダムとコロナ) 文句が多い民間人を多数抱えている艦

人気アニメ「機動戦士ガンダム」の設定が、ちょうど今の日本に合致している。 宇宙世紀0079年、戦争が始まり人類の半数が亡くなって半年、サイド7のコロニーの1つに突如ジオン軍の3機のザクが侵入して襲撃。連邦軍は入港中のホワイトベースに多数の民間人(高…

なぜ日本が衰退し続けるのか?を昨夜の鶴瓶で考える

バブル崩壊以来、「失われた10年」が20年になり、30年になろうとしている。様々な問題が解決しないまま、今日のニュースでは新型コロナウィルスの対応でも1日の検査数が韓国より2桁も少ない事実が指摘され、ネットでは「もはや主体性を失った後進国になった…

(麒麟がくる) 襲撃の失敗例を敢えて持ってきた今回

昨夜の大河は管領細川晴元が実力者の部下三好長慶とその右腕松永久秀を京都の茶会に誘(おび)きだして家来たちに襲撃させる事件を描いた。どこまで実話か(あるいは全部架空か)分からないが、視聴者には当時の幕府内の対立関係のゴタゴタがいちおう分かるよう…

(騎士団長殺し) 低迷期に悩む人への応援歌

幡大介の剣豪モノに少々飽いてきたのは、誰かも言っていたがとにかく人が斬られ過ぎる、相手が柳生道場や伊賀流忍者、黒脛巾組などとはいえ、斬られる人が多すぎて気分が悪くなるほどだった。 そこで大勢ではなく最も重要な1人を斬り殺す小説になったのか解…

4月から更に変わる世界情勢

市販の未来予測本はどうしてもモトを取らないといけないので、例えば米朝戦争をきっかけとした第3次世界大戦が起きるかもと、現在の延長線を延ばした未来を描きがちだが、実際の世界はむしろ段階的変化に近く、これらの予測から大きく離れていたりする。 そ…

30年前から既に問題化されていた新型肺炎

武漢肺炎について、個人的には30年前の人気漫画「沈黙の艦隊」の16巻に出てきた党首討論会が思い出された。 直接漫画を読めない人のために考察ブログを紹介しておく。 「正しい殺人はあるのか?」: Nariの書斎から徒然なるままに ちなみにこの討論会の司会者…

オリンピックをめぐる周期説

周期説を第1回からよく紹介する本ブログだが、今朝非常に面白い記事を見つけた。 〉あくまで、単なるアノマリーで、しっかりとした根拠があるとは言えないのだが、「オリンピック後10年後・惨劇周期」というものがある。 オリンピックで経済的なピークを付け…

個人主義は野良猫と同義か?

第3回「麒麟がくる」最後に明智氏は源氏の流れをくむ名門土岐氏の分家筋との話があった。 その土岐氏の末裔の1人かどうかは不明だが、1980年代末から1990年代前半にかけて刊行された漫画「ハード&ルーズ」(双葉社 全7巻)の主人公が土岐正造という。東京神田…

(麒麟がくる) 光秀のようなメタ思考を待望

今年の大河ドラマ「麒麟がくる」。なかなか好調のようだ。第2回は最後の毒殺シーンばかり「まるで伊右衛門」「確かに蝮」などと話題になっているが、この回の大半を占める合戦シーンにも少々驚くものがあった。 時代劇すらほとんどない近年、歴史を扱う大河…

(麒麟がくる) やっぱり必要なのは賢い人

今年の大河ドラマ「麒麟がくる」。初回視聴率は19%代とまずまずだった。色彩鮮やかとか大河の王道といった記事が目立つし、昨年のように場面が落語とスポーツでコロコロ変わらないので、お年寄りたちも安心して見ていられるだろう。 主人公の明智光秀という…

明智光秀は何故つまらないのか?

先日、明智光秀ゆかりの福知山城に行った。日本中いろんな城に行ったが、この城はなかなか行く気にならず、今年の大河ドラマ「麒麟が来る」関連でようやく重い腰を上げた次第だ。当時の面影といえば野面積みの石垣ぐらいで、コンクリート製の天守閣の中に展…