前回は日本が瀕死状態と書いた。実際そんな感じであり、中国が日本の海洋汚染に怒って全面禁輸措置をとると、総理の岸田は想定外だと慌てふためいている。
解決策がないまま、中国と貿易していた企業は倒産しかないのかと半ば諦め顔、まさに馬鹿な大将は敵より怖いを体現する自民党。
しかし、この狂気の日中対立の本質に気付けば、実は意外に夜明けが近いかもしれない?
狂気の日中対立、と聞いて思い浮かぶ過去の事例には、まず豊臣秀吉の「朝鮮出兵」がある。日本中の大名が秀吉の命令に逆らえず、軍勢が渡海して無駄な3年間を過ごした。
秀吉没後、秀頼を頼むと跡を託された徳川家康が真っ先に行ったことは出兵中の軍勢を全軍帰国させることだった。
明治に入ると、維新の功労者である西郷隆盛が「征韓論」を唱えて再び狂気の渡海を行おうとしたが、欧米視察から帰国した大久保利通が今はそんな事するべきではないと反対して止めた。
昭和に入ると、ご存知の通り軍部が暴走して満州事変を引き起こし、日中戦争となったが 連合軍に敗れて東京裁判で当事者は裁かれた。戦時中ささやかながらも抵抗していた吉田茂や鳩山一郎などの政治家が戦後に活躍した。
こう見てくると、ある公式が見えてくる。
日本史は、時々東アジアに狂気の対立を仕掛けるものの、失敗し、その後に反対派だった人がおさめて落ち着く。
徳川家康、大久保利通、吉田茂…、皆それなりに大物である。鳩山一郎もそうだが、長期政権の創始者となる人もいる。
もっと前には、天智天皇も白村江の戦いで渡海して敗れ、やがて天武天皇が壬申の乱に勝って落ち着いたものだった。
今回の日中対立も狂気の真っ只中にあり、マスコミも全社屈服、処理水を汚染水と言った農水大臣は直ちに陳謝撤回する有り様。
この狂気がいつまで続くのか、中国は戦争も辞さない構えだが、国内経済も下降気味で、最近は単独覇権路線を諦めてBRICS参加の協調路線に切り替えている。
「歴史は繰り返す」話はなかなか受け入れ難いところがあり、まだ誰も上記の真実に気付いていない。
しかし断言したい。放水を中止し、この狂気の時代を終わらせる人物こそ、家康や利通らに並ぶ大政治家である。
日本初の大統領となる。