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(鎌倉殿) 面白いが軽い

  ドラマ制作者に軌道修正があったのか知らないが、違和感を覚え本ブログでも紹介した数々、例えば「善児が1人で何人も殺し過ぎ」「義経を証拠もなくディスり過ぎ」などの演出(捏造?)していたシーンが今回はなかった。

 

  逆に弓場(ゆんば)での頼朝と義経のシーンは好印象を与え、次に2人の再会はなく敵味方となる伏線とは言えど、今までの亀の前事件での義経謹慎や頼朝激怒の流れからすると若干唐突な談笑に見えた。

 

  源義仲の扱いも同じで、前回の義時への話しぶりや息子を人質にする判断力などがあまりにカッコよく好評だったから、今回CGでも倶利伽羅峠の火牛の計を再現するかと思ったらナレのみでまさかのスルーだった。ラストの解説で補ってはくれたがハイライトを逃したも同然である。

 

  この分では次回の宇治川の合戦でもキモとなる佐々木高綱梶原景季の先陣争いにあまり尺を設けないかもしれない。

 

  誰かがどこかに書き込んでいたが、視聴者を北条好きに誘導するために頼朝の女好きや義経の幼稚さを過剰に膨らませている。ヤフー記事のタイトルに釣られていいねをかせぐことだけに躍起なヤフコメ民はそれで騙せても、偏向が大きければ構成がギクシャクする。

 

  テンポよく面白い大河であることは認めるが、名作にはならない軽さや粗雑さをいつも感じる。

 

  あと、無理かもしれないが鎌倉幕府創設に絡む新しい考え方がどうやって誰から生まれ実現したか、特に大江広元と北条氏を中心に描いてほしく思う。

 

思考停止のタテ組織と反乱の仕組み|reigan #note https://note.com/newworld/n/n2c14b15bd8a2