草分け中

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日本にもいる知恵の神

  今朝、ヤフーに皇室関連記事があったので昨日のアイデアをコメントに書き込んだところ、すぐに好意的な返信があった。


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   それでは筆者は知恵者オモイカネになったつもりか? と問われるかもしれないが、在野の思索家の1人として、日本神話の中で一番好きな神様ではある。

 

  八百万(ヤオヨロズ)の神々といえば、全て山川や草木の中にいる自然神で、ギリシャ神話のアテネ(知恵の神)や普賢菩薩のような精神的な神はいないと思われがちだが、実はちゃんといて、全国に神社もある。

 

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  私が初めてその存在を知ったのは、諸星大二郎の名作「孔子暗黒伝」の日本編で未開の村に迷い込んだ顔回を助けたシーンの時だった。



  たぶん半永久的に絶版にならない作品であり、こんな知的にワクワクさせる漫画家もいない(宮崎駿庵野秀明も尊敬している)ので読んでみることをオススメする。

 

  諸星には知的にカッコよく見えているようで、オモイカネをこんなイメージで描いている。


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   その数年後、たまたま神奈川県横浜市の郊外を車で走っていたところ、小山にたくさんの「思金神社」と書かれた幟(のぼり)を見かけた。まるで挙兵(軍勢が立ち上がること)したかのように感じたが、実は何かの祭りに伴って立てたもので、普段はなく、ただそのたくさんの幟がなかったら気付かず通り過ぎていたことは確かだ。

 

※奉納幟

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  ハンドルを切って立ち寄ると、長い階段の上に小さな神社があり、その時の体験をもとに、階段の両脇にアリストテレスデカルト、カント、ヘーゲルニーチェなど16人の大哲学者を並ばせる話を後に書いた。

 

  短編小説「哲学者16人の謎と真実」である。

 

  ググるといちおうまだ販売しているようだが、プラトンの註釈に誤りがあることを高校の哲学教師になった後輩に指摘された。

 

  大筋はメインサイト「状態と機能の話」内のこのスライドと同じである。

 

  この知恵と思索の神、八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)を日本の哲学界ももっと誇りにしてシンボルとすべきであり、さらにコロナ対策や五輪など多くの問題に対して今まで以上に知恵を最重要視して解決に当たるべきというところで結びにしたい。