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スライドギャラリー別館2 易と化学と哲学と

 易の八卦を少し並べ替えると物質の状態と同じということに気付いたきっかけは、四字熟語の「乾坤一擲(けんこんいってき)」の「乾」が(けん)と読んで天の意という箇所を読んだ時だった。易では天の卦を2つ重ねて天天=乾、坤(こん)は逆に地地となる。天、乾、乾く、つまり気体で、地は固体、ならば液体は何か?

 

 理科の授業ではいわゆる物質の三態を三角形で書くが、このスライドのように四角形、つまり気体から液体を経て個体へ至る流れと、固体から液体を経て気体へ至る流れとを合わせた四角形の方がより適切なのではないか。

 

 そう考えると、今度は人間の状態もアツくなったり冷めたりする流れがあるし、哲学史も同じで、最後は今話題のウィルスに行き着いた。ウィルスは菌とは違って生物とは言い難いがRNA遺伝子を持つためモノでもない。生物と物の中間と言いたいが我々の祖先とは言い難い。ただ物質の三態とウィルス、そして人間の状態変化は似ている。

 

 これが分かったところで何になるのか? 実は我々が受け入れている文芸諸作品に共通するパターンが見えてくる。