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(否の卦)何かヤマシイところがあると沈黙するのか?

 ちょうど1年前、菅総理日本学術会議の新規追加メンバーに6人を外した理由を尋ねられてもダンマリを通し続けたのは不可解だった。多くの人がおかしいと映ったはずだ。

 

 なぜ「〜だから外した」と言うことができないのか? 学者たちやメディアが騒いでも徹底無視。菅総理本人と側近たちで話し合って箝口令が敷かれていたようだ。

 

 おそらく手続きが不正だったり、法的に違法だとか、理由が主観的過ぎて客観性に欠けるとかあり、言うと最後には6名を加入させて政権が敗れると予想されたからダンマリを貫いたのだろう。

 

 しかし、この沈黙が短命だった菅時代のミソの付き始めになってしまった。以後、コロナ問題でも五輪開催是非についても言葉足らずと見做され、長男の不正、安倍政権時のモリカケ桜の蒸し返しでも裏に何かヤマシイところがあるから多くを喋らないと思われ、支持率はジリジリと下げていった。

 

 沈黙といえば、今年をマコムロイヤーにさせた結婚問題で秋篠宮殿下が何も言わないことも裏にヤマシイところがあるからと思われ、世論が厳しくなっている。

 

 確かにヤマシイ。小室母の夫とその親の自殺と保険金不正受給や傷病手当をめぐる疑惑、小室圭の留学費や卒業者名簿不記載をめぐる疑惑、これらをメディアが追及しないように、小室側弁護士が各局を回って訴えるぞ等と圧力をかけているともあった。

 

 そこで新聞テレビ等の大手メディアは、結婚を祝福する方向の報道しかしなくなったが、今やSNSで誰もが様々な情報を入手することができる時代。昔のように簡単には騙されなくなっている。

 

 ではどうすれば良いか? 何もない。

 

 ヤマシイ側は引き続き黙るしかなく、ヤフコメを削除したり、PTSDだから非難しないよう呼び掛けても言論弾圧だと返って逆効果。

 

 とにかく先に入籍ありき、その後で2人のみの結婚会見、渡米。あとは自然に静かになっていくという目論見。そううまくいくだろうか?

 

 眞子側のビザ取得に時間がかかることが分かったため、帰国就業を急かされている小室が先に渡米、注目渡は高いまま秋篠宮殿下の誕生日会見という本人が沈黙を破らざるを得ない状況になってきている。

 

 さて、これは私独自の解釈だが、易の八卦は物質の3状態に合致する(スライド参照)。中でも天は気体、地は固体に当たり、ニ極となる。64卦でも例えば(乾為天)と、乾くという字を使うので間違いないはずだ。

 

 そして、沈黙という姿勢を選択することは、立像や仏像等の各偶像のような言わば極となろうとしている。それは天天(乾為天)か地地(坤為地)、あるいは泰然自若な泰(地天泰)のいずれかだろう。

 

 しかし、内に天を秘めて外は静かな地の泰とは逆の「天地否」という卦もある。外は見栄えがよくても、内は地。

 

 例えば「AとBのどちらに否があるか? Aの方に否がある」と言う場合、確かにAさんの見た目は良くても内側が異なって悪かったりする。否という字を当てた易に素直に感嘆せざるを得ない。

 

 否があるのは菅総理秋篠宮殿下の方。だから沈黙している。泰ではないし、乾や坤でもない。否がある菅総理は短命に終わった。総理という極に相応しくなかったからだ。

 

 秋篠宮殿下は否を抱えたまま。結婚する2人も疑惑を晴らさないまま。もし現代に安岡正篤氏が生きていたらどう助言するだろうか? 

 

 論語で有名な孔子は生前ずっと、昔に周を黄金時代に導いた周公旦がどんな政治をしたかを念頭に置いていたが、私も戦後を短期間に復興させた安岡正篤氏の易解釈が気になっている。卦の並べ方もその説明も氏独自のものが多く難しいが、何度読んでも新しい発見がある。

 

 天皇陛下の沈黙は極なので当然、小室圭に会わないことも利用される恐れを考えれば賢明である。

 

 弟は皇嗣であって天皇ではなく、沈黙を守る必要もないし、メディアに圧力をかける立場にもない。ダンマリをやめて、誤りを認め、責任をとって引退する。そうすれば否が泰に変わるかもしれない。

 

 

 

 
沈黙つながりでZZTOP「スリーピングバッグ」(1985)。3人がエジプト旅行中、ある男が立ちはだかり、バッグに手を入れて沈黙が続いたため銃でも出て来るのかとドキドキしたことから曲が生まれたという裏話がある。