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知識:シンクロニシティをつくる深層

  漫画「ハード&ルーズ」3巻には、主人公の私立探偵が次々と新しい仲間と出会い、探偵事務所を立ち上げる展開がある。

 

  「シンクロニシティ。一見、偶然に思える出来事や出会いは、実は深層の意識がセッティングする必然である、というユングの言葉を思い出した」

 

  「孤独を愛していた。しかし限界を感じてもいた」

 

  こうして、探偵事務職が立ち上がる。

 

  つまり、我々の日常の出来事や出会い、日々目にするものや手に取るものは、偶然ではなく必然なのである。シンクロニシティという言葉を使うから神秘的に思えるが、ごく当たり前なこととして見直せば次のようにまとめられる。

 

  反応から始まった各心機能が前回の維持心機能でまとめられて各器官に及び、最後は周囲の環境全体まで及ぶ。これもユングが指摘したことだが、自我と違い自己が、自己紹介を言う時に名前や年齢だけでなく環境全体を言うことと同様である。

 

  ただし、7つの心機能が一巡して反応心機能が働く前段階としての機能の名前は、自己ではなく知識とする。自己紹介も知識全体である。知識全体の次に、目撃する。複数の人がある1人を同じ角度から見ても、美術家と科学者と運動選手とでは見る部分が違うものだ。

 

  冒頭の私立探偵も、孤独に限界を感じていたから、出会った人と新事務所設立に展開したわけで、孤独に自信と余裕があればそんな方向にいかない。

 

  さて、知識心機能によって、認識が確立し、存在が確立し、所得と資力が確立し、自由や共存が確立する。

 

  そして、見たり聞いたり、動いたり、腐ったり、作ったり、遭遇したり、会合したりする前提になる。詳細はメインサイト「ツインサイバーシステム」の「このサイトについて」を参照。