昨年まで時々書いていた大河の感想だが、今年は視聴しても特に書く気が起きなかった。
理由を代弁してくれたツィッターを見つけた。
同感なので私も書き加えた。
すると、歴史と恐竜で交流のある人が反応した。
ただ前回から知謀の本多正信と忍びの服部半蔵が加わって厚みが増したので、好意的な感想は増えている。
日曜午後のFMラジオ、ガッチュー大阪のトータス松本もその点を挙げて面白くなったと絶賛していた。
今回の「続・瀬名奪還作戦」も前回の更に上をいく出来映えである。
しかし、本ブログは現代と当時を比較して書くので、ここでは今川氏真に焦点を当ててみたい。
偉大な先代当主・義元が突然桶狭間で討たれ、跡を継いだのだが、家臣の離反が止まらないあたりは、現代でも社員に去られる企業の後継者と重なる。
カリスマ性が足りないのか、将来が見えないのか、最後の場面で父義元に問い掛けるように泣く氏真。
一方、大企業の今川を辞めて新興企業の織田に転職した元康は、何かに失望し、何かに期待して選択した訳だが、見る目は確かだった。
1つは社員思いかどうかだろう。今川のピラミッドでは下層に位置して優先順位が低いものの、織田のピラミッドでは信長から三河の弟と呼ばれる。
今でいうところの大企業病に罹っていた氏真と、それを嫌う元康。松平家では家臣も大事に扱っていた。
強い所はだいたいそんなもので、武田も上杉も北条も24将や四天王などの家来で固められた。内輪揉めもなくはないが、良質な武将は特に優遇された。
氏真にそれは出来ない。結局、領地を失うことになるが、生き延びて京都で文化的に過ごしたりする。
下記は「大企業病」を解説したサイト。現代日本の企業だけでなく、政治や学界も重なって見える。