滅びつつある大国、今川家はどうしても現代と重なって見えてしまう。昔は栄光に輝いていた大企業(○○自動車、△△電器)や政党(社会党、□□党)が現代ではかつての輝きを失っている例は多い。
そんな中、小国たる井伊氏や自分たちはどうやってこの難局を乗り越えるのか? 今回は「いったん退却して後で復帰する」作戦を画策する。
実はこの手の作戦は賢いと言え、南北朝時代にはかの有名な策略家の楠木正成が後醍醐天皇を比叡山に逃して京都に足利軍を入れた後、包囲して西へ追い出してから後醍醐天皇を戻している。さすがに何回もは奏上が通じず、覚悟を決めた正成は神戸湊川に散った。現代でも左遷をいったん受け入れた後、部署が危機になって待望論が起こってから復帰する例はある。
さて、滅びつつある大国は当然悪あがきをする。今川氏真は井伊を徳政令で揺さぶり、現代の都議会自民党も小池百合子側に裏切りそうな候補を恫喝する。そして敗れた。
大河ドラマではその後、松平信玄と阿部家康に攻め立てられ今川氏が滅びる。
現代ではどうだろう? 日本も自民党も民進党も、大企業とて人選や判断を誤ればどうなるか分からない。マスコミ内部に中韓にカネを握らされた人がいないとも言えない。