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帝国は急拡大して割れてゆくもの

  歴史上、帝国と呼ばれるものとして、アレクサンダー帝国、チンギスハンのモンゴル帝国ヒトラー第三帝国などがある。ここでローマ帝国は除き、昭和天皇大日本帝国を入れると共通点が浮かび上がる。

 

  そのどれもが、急拡大して短期間で栄華は終わり、分割統治されてゆくのだ。アレクサンダー帝国はマケドニアからペルシャまで、モンゴル帝国ユーラシア大陸の北半分、第三帝国はイギリスを除くヨーロッパ半島、大日本帝国は東アジア一帯である。そして敗戦後は現状の日本列島に戻った。

 

  現在、力をつけた中国がこの例にならってか一帯一路のスローガンのもと急拡大しようとし、逆に世界中の反撃にあっている。習主席は一時は終身皇帝になりかけたが、雲行きが怪しくなってきた。

 

  そんな例は身近なところにも多い。新任の後継者が前任の側近を追い払って周囲を固め、敵対勢力を排除して急拡大するものの、何らかの摩擦や矛盾が生じて頓挫するとともに亀裂が入り、縮小してゆく。