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状態レベルの五段活用式記述法(試案)

 新しいパラダイムがあると、従来は難しかったことが易しくなったり、従来は起こりがちだった悪いことが起こりにくくなる。

 

 方向性をそんな所に置きつつ、新パラダイムのベースは日本語の五段活用の完璧性に依拠し決して突飛なものにはいかないよう注意する。

 

 未然(あ)、連用(い)、終止連体(う)、仮定(え)、命令(お)。これらが人間の各部位に相当するのだが、それは後述するとして、まずは未然形から始めよう。

 

 「A0」とは、未然形がゼロなのでイコール然。蓋然的という言葉はある。1つ度数を上げた「A1」になると、「動かない」「見ない」などの初動的な動詞の未然形であり、「A2」だと、「戦わない」「考えない」などの高等な動詞の未然形である。そして「A3」になると、「絶対に戦わず平和を訴える」や「絶対に疑わず信じぬく」などにレベルが上がる。A0からA3へ上がるごとに自我が強くなっていく。

 

 次に「E0」は、仮定形がゼロなので“もし~れば”がない。「E1」になると、入口の高さが低ければかがんで入るとか、眩しければ目を細めるのような初歩的な仮定形で制御する。関与するのは大脳新皮質の部分である。「E2」だと、“もし~になればどうしよう?”というように心配したり迷う。迷うことは良くないことと思うかもしれないが、一歩成長しレベルが上がった証拠である。そして「E3」になると、“もし~になれば、~だからこうする”というようにもう一段上がった現時点で出来得る裏付けのある制御を行う。

 

 同様な方法で「I0」アイのゼロは意識なし。「I1」はいろいろ直感する。見て思ったり、動いて感じたりする。「I2」は直感ではなく霊感、インスピレーションを閃く。ただしくだらないものも多い。「I3」は素晴らしいアイデア、つまり直感と霊感の一致。

 

 4つめの「U0」は動詞ゼロ。「U1」は“持つ”、“食べる”等の初歩的な動詞。身体の各器官が相当する。「U2」は“治める”、“まとめる”等の高等な動詞。そして「U3」は、良く治める、イコール具体的に暮らしが良かったりする。U3の政治家とは、竈(かまど)の煙が少ないことからしばらく徴税を見合わせた仁徳天皇を思い出す。現代はどうだろう。

 

 こうして終止形が落ち着くと命令形になる。まず「O0」は命令がない。誰も命令されない。次に「O1」は“あれをして”のように簡易な頼み事をする。そして「O2」は“あれをいつまでにしろ”というように少しきつめになる。最後に「O3」になると、“毎日あれを何回しろ”というようにもっと強くなる。こうなると組織である。宗教組織や法人組織。あれとは対象である。

 

 組織の下層では、命令通りにする人もいれば、A1のように追いつかない人もおり、さらにA2のように自主的に従わない人もいれば、A3のように反撃する人もいる。そしてE2やE3のように大脳新皮質で反組織に向かう人もいる。

 

 アルファベットと数字の組み合わせで多少は使えるようになるのではと思うが、まだ出荷できるものではない。これらをサイバネティックスモデルで説明するスライドはメインサイトで公開予定。

 

 モデルなしで平易に書いたこの記事で読者が何か閃くのは大いに結構である。