実はまだ真田丸「砲弾」を見ていない。
録画を週末みる予定だが、あらすじ感想ブログを先ほど見てしまった。前回の大勝利とは打って変わって「悲劇のはじまり」、といったところだろうか。
自分としては夏の陣で家康本陣に突入し「真田日本一のつわもの」(by島津)と評されるシーンさえきちんと描いてくれれば良いだけだが、そのセリフは先週景勝が叫んでしまったし、どうも不安が消えない。
三谷独自の演出と、幸村本来の味とがうまくマッチすることがベストではある。
しかし、三谷の味付けが幸村の素材を活かさないものだと最終的に失敗と言える。いわば和食でなく中華料理になる。
ところで草刈正雄は三谷幸喜一派ではなく、昔の真田太平記の丹波哲郎を模範として昌幸を演じていた。彼は幸村の役の時もおそらく、以前の様々な作品の幸村を見て役に入ったはずである。つまり、草刈を売らず真田を売ろうとしたことが結果として草刈が売れた。今回の作品でも一番売れた。
三谷にはそこがどうも感じられない。