1989年頃、人間の状態に潜む隠れた法則性について考え、4年後、本に著したことがある。その面白さをなかなか理解されないまま現在に至るが、これを動画ソフト「9VAe」で再度解説を試みたい。
科学には「状態遷移」という分野があるが、物質だけでなく人間にも状態の変化は認められ、これを数値ではなく適切な単語を当てていくことで理論を組み立てていく。
1.まず、状態の変化を単一の公式で考える。「基本状態+心機能→次段階の状態」に展開する。例えば「私と花とが存在」+「目や視神経などの反応心機能」→「目撃状態」。そこに「花が美しいという直感心機能」→「興味状態」。「百合の花だ等の感覚心機能」→「認知状態」。
2.花を見て「なぜこの山中に咲く一輪の百合の花に心奪われたのか?という思考心機能」→「理屈を練る状態に展開」。「そうか!と閃く霊感心機能」→「理屈の応用状態」。
3.「そのアイデアをもって維持する心機能」→「(情報の)処理状態」。「脳内に収める知識心機能」→「認識状態」。「筋肉や骨格などの反応心機能」→「作動状態」。
4.「こう動いた方がよい等の直感心機能」→「分裂状態」。「整った動き方を身に着ける感覚心機能」→「独立状態」。というように同じ心機能が働いて状態を展開させ、さらに、一人前になった後により主体的な姿勢になろうと「思考心機能」が関与し→「逆転状態」。そして「霊感心機能」が働くと、応用と対照的な「創造状態」。
5.創造状態をまとめようと「維持心機能」が働き「協同状態」。最後は「知識心機能」に収め「存在段階」で一巡し、「目撃」や「興味」へと「循環」する。(=状態には端がない)
6.もし「反応心機能」が存在段階に関与しなければ「幻想」と対応。つまり見てなく夢の中。次に、目撃状態に直感心機能が関わらなければ「外見」(形や色)と目撃が対応。そしてセンス、感覚心機能が働かなければ花に興味を持つだけで名前も分からない「暗示」と対応。
7.花の名前は分かっても思考心機能が働かなければ、「認知と見解」との対応。思考しても霊感が閃かなければ思い悩むだけの「理屈と因果」の対応。そして閃いたままで終われば「応用と近接」の対応。つまりアイデア止まり。
8.最終的に処理すれば完成だが、現実化の一歩前で終われば「疑似現実、類似」止まり。現実には対応しても何も動かなければ「現実と認識」の対応止まり。(幻想と現実の対称性) たとえ動いても思いが伴わなければ「応接と作動」止まり。思いが伴ってもセンスが整わなければ効果音等の「明示」に振り回されるだけ。(暗示と明示の対称性)
9.一人前になっても主体的な思考がなければ「権威と独立」止まり。踏み出してもさらに前に走らなければ「意外」止まり。創造的になってもまとまろうとしなければ逸脱して「遠隔」止まり。(近接と遠隔の対称性) まとまっても最終的な存在へと至らなければ、メダルや賞状を受け取る「相違」止まり。最後は納得のいく夢(幻想)の達成で一巡する。
10.内容的には当たり前なことをただ順序と対称に気をつけて整理しただけとご理解いただきたい。詳細を知りたい方はメインサイト「ツインサイバーシステム」をどうぞ。