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(直虎) なぜ役人は隠し里を知っていたのか?

 今回は「検地」。

 

 今川の役人に対し、井伊家は隠し里の存在を知られまいと焦る。「半沢直樹」で地下室に秘密の書類を隠したシーンを思い出した。隠す所など自宅でも車でもトランクルームでもいろいろあるように思うが。

 

 そもそもなぜ、役人は川名の隠し里へ走ったのか? その謎が分からなかった。前も書いたが、おとわの馬に飼葉を入れた龍宮小僧も不明なままで、どうも随所に脚本の粗雑さが目立つ。

 

 女性脚本家への偏見という訳ではないが、どうも言いたいことの焦点が増え過ぎて男女の話へも散ってしまうためまとまりを欠いている。そこをNHKは補うべきだが出来ていない。

 

 あとNHKが気にするべきは今後の展開で小野政次が放った刺客が幼馴染の井伊直親を殺し、井伊直虎小野政次を処刑するシーンの描き方である。最近、北朝鮮金正恩が放った刺客が兄の正男を殺した。井伊も北朝鮮も共通点は小国。

 

 小国内の派閥争いに過ぎない話に終わらせず、深く考えて徳川家康を絡めた普遍的価値を出した方がよい。