草分け中

試論や試案のサブサイト。メインは「状態の秘法」合知篇(深く)鼎道篇(広く)等

2018-01-01から1年間の記事一覧

霊感:その選択や判断に誰がインスパイアしたのか

いわゆる「閃いた」り「ピンときた」りする時の言葉として、「勘」や「直感」そして「霊感」などがある。 見てすぐに思う方を直感、考えて閃く方を霊感と分けたい。ここで「霊」という字を用いることに不思議さを感じる一方、妥当にも思えてくる。 なぜなら…

思考:日本神話の老人の姿をした哲学の神

思考という機能も大脳の中の新皮質にある。人間が他の生物よりも前頭葉が発達していることから分かりやすい話だが、前頭葉の中ではどうなっているのだろうか? 18世紀イギリスの哲学者ヒュームによる「単純観念が複合観念に変わる」観念連合という考え方の通…

感覚:教育が重視すべきシックスセンス

感覚心機能は、大脳新皮質の関与の1つである。 見て、興味を持つ状態に大脳新皮質が関われば、そのモノがナニモノか認知する状態になる。 動いて、より良く動こうとする状態に大脳新皮質が関われば、方法を修め秩序立てて一人前に動く状態になる。 感覚、い…

直感:まず全体を知って部分を見よう

「群盲像を撫でる」という諺で思い出すのは、諸学問が各々この諺の通り像の耳や鼻や牙、背を個別に撫で、撫でた結果から直感して「像とは○○である」と主張している様である。 果たして像とは、細長くうねる動物か、それとも平べったくパタパタとする生物か、…

反応:我(が)を通す人は実はただの反射行動である

7つの心機能の最初は反応心機能である。視覚や聴覚、運動、代謝、呼吸、消化、遺伝、免疫などの脳から神経、器官機能全般を指す。 反射もその1つで、いわゆる反射神経が良い、鈍いと表現したり、犬に芸を覚えさせるための餌付けも反応行為の1つである。 …

状態の乱れと対処法

ここまで3つに分けて状態の変化に隠れる法則を見てきた。3つともオーソドックスな流れを順序と対称性に注意してまとめたものだが、実際には状態が乱れる例が多い。 未成年全般に言えるし、成人の中にも週刊誌が報じた安倍昭恵の多種多様の交流ぶりは状態が…

他者との状態(動画で自説を書いてみた3)

次は、“社会学の父”コントを参考に他者との状態の変化を追う。 これも前々回、前回と同様に7つの心機能が関与する。 まずは見知らぬ人といる自由段階を基に遭遇し、危機を感じ各々なりの感覚で防衛する。 次に、前もって防ごうと対策を講じ、予防する状態が…

経済の状態(動画で自説を書いてみた2)

今回は経済人の状態に潜む隠れた法則を追う。「近代経済学の父」アダム・スミスが発見した、あの経済人のことである。目の前の対象は全て経済的な資産や資材ではあるが、前回同様に7つの心機能が関与することがわかる。 まず、手持ちのものが変わって腐って…

動画で自説を書いてみた

1989年頃、人間の状態に潜む隠れた法則性について考え、4年後、本に著したことがある。その面白さをなかなか理解されないまま現在に至るが、これを動画ソフト「9VAe」で再度解説を試みたい。 科学には「状態遷移」という分野があるが、物質だけでなく人間に…

“続編希望”が増えた民、減った官のドラマ

今日最終回の石原さとみ主演「アンナチュラル」。視聴後ネットを見ると、“続編希望”のコメントが多数書き込まれていた。一見、沢口靖子主演「科捜研の女」と似ているが、こちらは警察機関の内部ではなく民間のラボが舞台。現実にはない架空の設定である。 一…

(北朝鮮) 理想の包囲方法を家康で解く

昨日、米朝会談を5月までに行うニュースが飛び込んできた。 アメリカを中心にした包囲、経済封鎖に北朝鮮が降伏したようには見えない。 ここで大規模な包囲について徳川家康の先例を見てみよう。「小牧長久手の合戦」を前に、当時5か国の太守だった徳川家康…

進路を誤らない為には正しい分析が重要

最近、分析を間違える例をよく見掛ける。 業績の良い支店の原因が課長にあるのに店長だけを評価し出世させて結果が悪化したり、客先が評価しているポイントに気付かずに客先が評価しないポイントをアピールしたり。 分析を間違えると、当然、進路も間違えて…

重荷を背負うような一生の中身

徳川家康の遺訓、「人の一生は重荷を背負っているようなもの」は有名である。 「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基、いかりは敵…

「構造の力」(力を生み出す構造こそ重要)

1980年代のベストセラー、「構造と力」を見た時、なんていいネーミングだ、と思ったものだった。 内容は若き京大の思想家浅田彰が主にフランス現代思想を解説しただけで、自分がイメージした構造が力によって別の構造に変わっていく本ではなかった。 「構造…

3つの経済システム(衣食住)

羽生選手が使ったマスクや曲などのグッズがバカ売れだという。 低迷する経済と言われるが、こんなことでもカネは回り経済は底上げされる。 問題は、 資本主義vs社会主義という図式もそうだが、経済を単一のシステムで見ようとすることで、例えば市場経済に向…

逃走論から始まった現代社会の退却

17世紀のデカルトから始まった近代哲学の隆盛は、科学や産業の発達とともにヒューム→カント→ヘーゲル→ニーチェ→サルトル→レヴィストロース→デリダへと進展し、20世紀末にパタリと止まった。 1980年代まではまだ哲学思想の世界は活発で、デリダほどではないに…

(西郷どん) 時の運より思いの強か者が勝ちもす?

昨日は劇団ひとり演じるジョン万次郎が中心。 本当にアメリカから帰国して西郷と会ったのか調べると、まず琉球にたどり着き、薩摩に連行されて島津斉彬と面談したことは史実だった。ドラマはそこに若き吉之助を絡ませるが不自然ではなかった。 江戸時代が明…

西のトッティ、東の長嶋

長嶋茂雄氏の面白い逸話がまた増えた。 >スタジオのたけしは、巨人の高橋由伸監督が誕生する直前に、長嶋茂雄氏と対談したという思い出話を披露し、「長嶋さんがさ、由伸が監督になったら変わるよって言うんだよ。これから巨人は360度変わるからって(笑)。3…

(BG)シリーズ化できるのでは

3話は面白い方だった。 アイドルを誘拐された芸能事務所社長が民間警備会社に依頼、犯人は警察に連絡せず身代金1億円を出せと要求する。詳細はネタバレサイトに譲るが、木村たちは最終的に犯人逮捕、身代金も奪われずアイドルも奪還、事件は世間をそれほど…

(西郷どん)斉彬と信玄が似ている点

島津斉興のような愚かな藩主は今も多い。「はれのひ」の社長も贅沢三昧だったらしい。薩摩では斉彬派の多くの賢臣が粛清されたが、現代の企業も優秀な社員を粛清する事例をよく見る。 愚かな社長や上司はそのうち問題を起こせば終わりだが、問題が起きても全…

田原総一朗の脇にいた消防士の役割

いろいろ読むと、西部邁自身が晩年「自分の言論は無駄だった」と述懐していた。小林よしのりの追悼記事にも書かれていた。 しかし、「朝まで生テレビ」で司会の田原総一朗のすぐ脇の席に座っていた西部の代役はそう簡単に見つかりそうにはなく、言論ではなく…

西部邁とは何だったのか?を改めて考えさせられた

本日夕方、西部邁氏が多摩川で入水自殺したニュースを知った。昨年亡くなった渡部昇一氏は病院死だったから翌月に思想系雑誌の追悼記事で知ったが、西部氏の手法だとネットメディアですぐに全国に伝わる。数分後にはかつての読者や朝ナマの視聴者に伝わるこ…

発見された新種の生物は最近出てきたのではないか?

今日の海外ニュースで新種の生物にイチローと名付けた学者がいる話があった。先日は日本近海に平べったい新種のカニが発見されたという記事もあった。 これらは以前から在る生物を人間が発見できずにいたと通常思われている。 しかし、今まで発見されなかっ…

(文春)イジメ主犯格を逆包囲

小室哲哉の引退会見で文春が世間から袋叩きにあっている。 「いい加減にしろよ」「何人の天才が葬られてるんだ」と。 こんな展開は文春も誤算だったろう。そもそも成功者やセレブはモテるもので、割合的に醜聞はあるのが当たり前なくらいだ。好意が無くても…

東京オリンピックとは「危険な城内戦」である

第2回東京オリンピックが近づいている。 第1回の時は、戦後の焼け野原が見事に復興したバラ色の記憶と化したが、今回も同じ展開になるのか? 実は東京五輪のすぐ後のベルリン五輪ではイスラエル選手がテロリストに誘拐され、殺された黒歴史がある。 現代もイ…

(西郷どん)現代に放映する意味を考える

NHK大河ドラマ「西郷どん」第1回を録画で視聴。 西郷隆盛といえば自決する最期を迎えるだけに展開的に暗くなる最終回へ向かうかと思いきや、冒頭で上野公園に西郷の銅像が立った話を持ってきた。おそらくラストもここへ持ってきて全体的に明るめにするのだろ…

今年のキーワードは「もつれる」

2017年「丁酉(ひのと とり)」から2018年「戊戌(つちのえいぬ)」への移行についてまとめると、 「成長(丁)して得る果実(酉=酒)から、茂って(戊)茂り過ぎて(戌,滅)剪定を要する」ことから、 ・観光業界では民泊が広がって外国人が増え、危険も増える。 ・雇用…

2018年「戊戌」が意味するもの

日刊ゲンダイには毎年この時期、高橋乗宣という経済学者が十干十二支で今年の景気を占う。株式相場的には意外に馬鹿にできないらしく、今年の「戊戌(つちのえいぬ)」の戊は茂と同意で樹木が茂って日陰が増え良くない年になるという。戌は戊に一がついただ…

古くなったニュータイプ

今年がどうなるかという記事や話が多い。 やはり戦略と戦術が重要になってくるが、日本の戦略は引き続きアメリカと連携を組んで露中朝を警戒しつつ、平成からの年号の変更とともに諸制度を変えていくことだ。 一方、戦術としては、昨日UPした話題の通り著名…