草分け中

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時短でプロは育つのか?

 人が「プロ」になるためには、カネも必要だが時間ももっと必要である。

 

 長い時間、打ち込んでこそ人は「プロ」になり、家族を養えるようになる。スポーツのプロや料理のプロだけでない。民芸品や農作業のプロだっている。国家公務員だって毎日深夜まで残っている。

 

 国の力は、プロが大勢いるほど高まる。多様なプロが各地で高い価値を生み出してゆく。

 

 思うに昨今の労働時間の議題はどうだ。残業80時間。これではプロが少なくなる。国家公務員だって早く帰らないのに。

 

 プロが消え、アマが増え、未婚が増え、少子化が進む。電通長時間労働に焦点が当てられているが、イジメやパワハラの方は問われてない。

 

 労働時間問題はどうも背後に国力の弱体化を図る誰かがいるような気がしてならない。

 

 

(直虎)1ヶ月ぶりにお茶目な家康と再会

 「おんな城主 直虎」、柴崎コウが始動。

設定上10代とはいえ、目尻のシワは隠しきれなかったと視聴者は見そうである。

 

 中盤では阿部サダヲ演じる家康が登場。将棋盤を行ったり来たりする3枚目な演出は、1枚目(主役)でも2枚目(イケメン枠)でもないからだが、この家康=お茶目路線は昨年の大河でもそうだった。実際の家康も実はお茶目なところがあるらしい。信長や秀吉にも。

 

 逆にユーモアを解さない人、冗談が通じない人、暗い人、などがパワハラやイジメを行い、味方に裏切られて斬られたり、恨まれたりするものだ。

 

 取り入るのがうまいのでイジメる側にいるし、責任を他に被せるのがうまい面もある。

 

 一方、お人好しやいわゆるイイ人も早く終わる。信長や秀吉、家康らは過酷な殺し合いの中に身を置きつつも、興行(イベント)やパーティを行い笑いも生んでいた。

 

 ところで、現代を振り返って笑いをとる為政者はいるだろうか? 安倍総理は真面目で、せっかくのマリオの格好も少しイタかった。朴も余裕がないからか笑わせたことはない。中国、ロシア、ヨーロッパ、どれも暗い。トランプやフィリピン大統領の放言は失言レベルで暗さを含んでおり笑えない人もいる。

 

 昔のチャーチルレーガンあたりがやはり笑いをとって良かったと思う。日本でも笑いをとる政治家が何人かいてもよい。

 

 

 

ロシアvsアメリカ

 プーチンがトランプを当選させた話がある。

 

 そもそも彼は若い頃ソビエトのエージェントとしてアメリカに潜んでいた話もある。

http://www.asyura2.com/09/bd55/msg/430.html

 

 昔に遡ってこの国の東方政策を顧みたい。まず首都モスクワは西にある。ロシアは元々ヨーロッパのはるか東にある片田舎の国に過ぎなかった。それが高級毛皮になるテン類の捕獲のためシベリアをさらに東へ東へと進み、ついに太平洋に達した。達したものの冬は海が凍っていて港としては不適だった。そこで冬も凍らない港を求めて南下を考えた。

 

 何のために? 欧米列強との抗争のためだ。しかし日本とて他の有色人種の国のように占領されたり奴隷にはなりたくない。日英同盟を組んで日露戦争を行いロシアを破った。

 

 敗れたロシアは国力を弱め、そこへレーニン率いる共産党が拡大して革命を行い、皇帝を倒してソビエト連邦を樹立した。この時の地下活動には他国のスパイも多数参加していた。

 

 ソビエトは東ヨーロッパや中国、北朝鮮ベトナムキューバなど共産主義圏を拡大しようとしたが、第二次大戦中のアメリカは特にルーズベルト大統領の側近の中にソ連のスパイがいたという。ソ連はアメリカを日本との開戦に踏み込ませ、日露戦争の復讐で日本を敗れさせるとその隙きに北方から北海道や東北を占領しようとした。

 

 しかし、ソ連の画策に気付いたマッカーサーが止め、日本を東西で分けて米ソが占領する案は退けられた。千島や色丹、歯舞などがとられたが。

 

 その後、1989年のベルリンの壁崩壊から1991年のソビエト崩壊は自滅といっても良いものだった。新たに建国したロシアのエリツィン大統領はまだ40代のプーチンを見出し、次の大統領に据えた。その頃のロシアはまだ国全体が荒れており、とても欧米と肩を並べるレベルにはなかった。

 

 プーチンは巧みな経済政策と強引な反対派一掃が功を奏し、今では世界でも有数の国力を誇るようになった。当然、欧米や日本など諸外国にも多数のスパイを潜伏させている。彼自身、前述した通りスパイの大先輩でもある。

 

 戦争による決着の時代ではない現代、ライバル国を蹴落とす有効な方法は内部崩壊ではないだろうか? 確かにトランプはアメリカ第一主義を掲げてロシアによる支援は否定しているが、案の定、トランプ政治は世界中から総スカンを食らっている。狙い通りか?

 

 そして内部から崩れていってどうなるか? 今度はロシアが頼られるようになる。

 

 地球儀にソ連が消えてロシアに変わったように、まだまだこの先、地球儀の国名は変わっていくかもしれない。

 

 

 

 

アパホテルvs中国

 週刊プレイボーイの記事「アパホテル最強伝説」。

 

 価格帯の振り幅(例:3万〜4千)、湯船の形が四角でなく卵型(早く溜まる)、オリジナルグッズの多さ(カレーや関連本)など10項目に渡る。

 

 よく利用する方だが、確かに一般のビジネスホテルとは違うアパホテルという分類に分けてもいいほど独特である。

 

 で、一連の騒動の話について、室内に置いてある創業者夫婦の自伝漫画や戦時中の研究本はずっと以前からあり、なぜ今頃問題になったのかと思うほどだ。

 

 戦争関連の本は日本語と英語で書かれていて、序文は大きな字で簡潔に書かれており、本文は詳細にまとめられている。報道での「南京大虐殺は無かった」だけでなく、「従軍慰安婦の嘘」も当然あり、こちらを報道しないのはマスメディアの作為か何かかもしれない。いや報道すると日韓関係が更にややこしくなるからか。

 

 先ごろ宿泊者のアメリカ人が読んで驚き中国の掲示板に書き込んだことが騒動の発端と言われている。

 

 次のことが考えられる。

 

 ・アパホテルには今まで朝日新聞社の記者や左翼関係者は泊まっていなかった。

 ・泊まったかもしれないが実は納得しているので問題視しなかった。

 ・中国人観光客の多くは日本語も英語も知らないか戦争にも関心がない。

 ・中国政府は多数のスパイを日本に潜り込ませながら長らく分からなかったことになる。

 ・南京大虐殺が史実かよりも国策的な意味合いが強いのでアパへの姿勢が強まった。

 

 いわゆる敗戦後の思想というのは、「軍部が暴走して戦争が起きた」「アメリカは軍部を成敗した」「戦後の公職追放で良い人材が出てきた」というものであり、これを団塊の世代などは信じてきた。

 

 しかし、アパホテルをはじめ右寄りと言われている側たちの見方は違う。「ソビエトがアメリカを操って日米関係を悪化させた」「ソビエト側の中国共産党の勢力拡大を止めるため日本が戦った」「戦後マッカーサーらが日本は自衛のための戦争だったと公的に証言した」となる。

 

 ソビエトスターリンや中国の毛沢東が行った大虐殺の人数は各々調べてほしい。韓国軍のベトナムでの行為も。そして朝日新聞の捏造と謝罪会見。

 

 これらを学会で発表しても特に脚光は浴びないし、ネットに載せてもその他多くのサイトの1つに過ぎないと見られる。そう考えると、アパホテルが自社の建物内に聖書のように置いて宿泊者の目に止まるようにする方法は決して悪くない。徐々にだが賛同者が増える一方、相変わらず中韓が愚かなニュースを日々提供しているため日本では別に騒がれていないのではないだろうか。

 

 そしてついに、本を全室から撤去せよという話にオーナーが毅然とNOと答えたことから、ヤフコメ民やネトウヨらは歓喜している。

 

 敗戦後の日本を覆ってきた思想が今後大きく変わる契機になると思われる。

 

 

 

(日暮旅人)モノの置き方から感情は見えるのか?

 「視覚探偵 日暮旅人」について第2弾。

 

 第1弾はメインサイト「ツインサイバーシステム」に既に書いた。主人公は目薬をさすと「感情が見える」設定だ。これは番組ではモノから漂う波めいたものが見えるように描かれている。

 

 しかし実際には我々は、コップの置き方、並べ方を見て意識を生じる。その置いた主、並べた主がどういう意識をもってこう並べたか、正答であれば「感情が見えた」ことになる。

 

 ところで、モノの置き方、並べ方から何も感情が見えない場合が2つある。1つは自然に置かれた場合、もう1つは感情を殺して整えて置いた場合である。

 

 後者は整理整頓できていると言えるのか? 独り善がりな置き方に過ぎないのではないか。形良くシンメトリーや黄金比率などに注意したのかもしれないが。

 

 本当に使える意味で整理できていると言えるのは、大勢の交流の中から誰もが使いやすく出来ている場合で、書店や図書館の置き方がそれに近い。本の中身や人情に通じているからそれが出来る。

 

 例えば独身の孤独な高給取りに整理を任せると前者のように無感情な黄金比率に拘るかもしれないし、逆に老若男女の交流のただ中にいる低収入の人に整理を任せると気配りのある整理になるかもしれない。

 

 

 

(直虎)結局“竜宮小僧”は出てこなかった

 大河ドラマ、今年も取り敢えず視ている。

 

 女性を主人公にした大河は篤姫以外ハズレが多いと言われているものの、飲料に例えれば砂糖が入っていると飲みやすくなるようなものかもしれない。ちなみに男性の主役には決して女性のような甘味はなく、ワサビやカラシやコーヒーの苦味ように渋い俳優が演じれば第一印象的には特に問題はないと思う。

 

 次の問題は脚本や設定。史料が少ない分、脚本家の自由度が増しむしろそれが良いと言われる。確かに、井伊家の一人娘「とわ」が次郎法師になる経緯はよくできており面白かった。しかし…、

 

 第1話から視聴者を気にさせていた、主人公とわを陰から助ける存在はいったい誰なのだろうか? 伝説の竜宮小僧かもしれないと言われて信じ切りそのままだったが、実際に桶に飼葉を入れられたため実在の誰かには違いない。それが不明なまま今回のラストは9年後になって柴崎コウに演者が変わっていた。

 

 視聴者のモヤモヤは当然残る。しかも今回は、「我も皆の竜宮小僧になる」と言って桶に水を入れるくだりがある。やはり誰かが陰に居るのか、居ないのか?

 

 居るとしたら9年間何をしていたのか? 9年間隠し通したのか? 本職の忍者なら合点がいくが忍者の可能性は低い。

 

 そもそも女性脚本家が書いたファンタジーといえばそれまでだが、出て来なければ視聴者を馬鹿にしており、出て来ても現実性が低すぎる。

 

 

 

クラッシャー上司への報復はこの国を見習え

 「ブラック企業」という言葉はすでに定着している。

 

 しかし、ブラック企業に特に多いとされる「クラッシャー上司」という言葉はネット上に多けれどまだ新聞やテレビにはあまり出てないのではないだろうか?

 

 「私は部下を5人潰して出世した」ことを自慢する特徴が特に知られている。新聞テレビであまりに普及すると不都合なことでもあるのだろうか。

 

 おかしな話だが、現実はブラック企業に分類されないようコンプライアンスや労働時間を管理する目的に、ブラック企業ならではのクラッシャー上司を活用しているものだ。

 

 部下たちはブラック企業に分類されないよう法令遵守や超過残業に普段から気をつけているが、声高にケツを叩くクラッシャー上司の存在そのものがブラック企業という矛盾。

 

 おとなしさよりも売上利益の拡大のために猛々しさが必要悪なのは分かるが、コンプライアンスや労働時間の管理に時間を割く余裕がなくなるほどクラッシャー上司は長時間の説教や吊し上げ、宿題の提出を指示してくる。

 

 こうして、まともな社員が少しずつ消えていき、社会全体的にも崩壊が加速する。

 

 ところで、私が好きな言葉に、「アメリカは他国から侮辱されると、時期を選んで必ず報復する」というのがある。すぐには報復せずとも、表面上は穏やかに接して怒りを隠し、時期とタイミングを選んで何らかの方法で効果的な報復を行うというものだ。

 

 クラッシャー上司に苦しめられている潰されそうな部下たちも、逃げたり潰されたり首を括ったりする前に、このアメリカの例を見習おう。単に我慢せよという訳ではなく、時期を選んだ報復という方法が知られることがベストだ。

 

 この方法こそ新聞テレビを使って広がり普及すると、クラッシャー上司もやりにくくなる。代わりに、もっと上等な仕事ができる人が具体的で適切な指示を出すようになるだろう。