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モノマネバトルからカラオケバトルへ

 いま人気の番組、カラオケバトル。

 

 過去のビッグな歌が次々と出てくる。音程が合っているのでどれも高得点なのだが、オリジナルには似ていない。安全地帯も岡村孝子椎名林檎も・・・かつてのモノマネバトルだったら、似させた上で歌の方も上手だった。

 

 しかし、今の時代、オリジナルを知っている人はかなり少なくなった。オリジナルを観客が知っているからこそモノマネはウケて盛り上がる。若年層をはじめオリジナルを知らない中では、モノマネよりもカラオケで得点を競い合い盛り上がるしかないのだ。

 

 コロッケがモノマネ芸人のために活躍する劇場を作ったことがあったが失敗したのも、そういった時代背景がある。

 

 さらに、カラオケバトルに出てくる選手はモノマネ芸人が醸し出す負の雰囲気とは一切かぶらない別物なのも効果を増している。モノマネ芸人の多くはオリジナルのポイントをデフォルメしたり笑いに変えることでウケを狙うものの、本人には存在感が劣り、コバンザメ感がどうしてもつきまとう。

 

 一方、カラオケバトルの選手もオリジナルよりオーラは劣るものの、元宝塚や元舞台、音楽教授、オペラ歌手などその道の第一人者が多く、また将来が楽しみな小中高生も出てきて好感度が高い。

 

 ただし、

 

 トーナメントの組み合わせ方や、歌の選び方にどうにも疑問が残る。

 

 もし堀優衣と鈴木杏奈が1回戦で戦ったら、もしも過去に100点をとった曲で勝負したなら、等と思うが、おそらく番組の演出を考える人が組み合わせを調整し、選曲にも口を出すのだろう。

 

 そして機械が結果を出すという審査方法。モノマネバトルでの10名の芸能人による点数よりも公正な感じはするものの、99点代の僅差に実力の差などほとんどなく、運みたいなものだと思う。