日本史でも世界史でも、戦争の結果が重要である。「関ヶ原の合戦」の後に徳川政権が本格稼働していく。「ワーテルローの戦い」の後ナポレオンは退場する。
戦争には、衝突に至るまでの経緯があり、準備があり、衝突の後は戦術の優劣があるものだ。そして勝敗結果の理由についても、準備不足や諸将のミス、戦術面などそれなりに納得のいく理由が必ずある。
これらを見ると、現代の我々の仕事においても同じことが言える。例えば大塚家具では「第○次父娘大戦」や、「シャープ買収戦争」、「豊田真由子追討戦」など。
最近売れている新書「応仁の乱」も、現代の終わりのないぐちゃぐちゃした混乱にどこか通じるところがあるからだろう。
よく「戦争はイヤだ」という言葉は聞くものの、生きるか死ぬかの兵器を使ったものに戦争を限定せず、仕事において大きな結果を与える物事に、「○○戦」という名前をつけて、軍議や準備、戦術を加えようと提唱したい。
そうすると、どんな軍議が良いか、兵站に長けた中国の蕭何(しょうか)や石田三成がどう準備したか、戦術の有効性など歴史をもっと有意義に読むことができる。
さて、大河ドラマの「直虎 気賀奪取工作戦」、民進党の「安倍総理イメージ悪化戦」、小池都知事の「内田一派掃討戦」はどうなったか?