我々はいまだに「近代哲学の父」デカルトの「精神と物質」の二分法から抜け出ていない。
・・・と、
若い頃に誰かから教わったことがある。しかし、その頃にはすでにマックス・プランクなどの量子力学者が意識の秘密に気付いていた。
意識の波が、量子の波でもある。
最近ではさらに、死んだ後に遺体から出た量子が次の生命にはりついて、それが子供が喋る前世の記憶の正体だと真面目に語る量子力学者もいる。
これらを知ると、もはや精神と物質の二分法など馬鹿馬鹿しいというか、デカルトの時代はまだ量子力学がなかったからそう考えたのだと思う。
ところで、意識を起こさせるそもそもの知覚情報も波の形で目に飛び込んでくる。その波は紙面の記号の形や色が元である。ということは、いわゆる「記号論」でパースが語ることの全ても波に言い換えられる。
そして、嬉しい時の♪や恋愛の❤などの記号も、嬉しい時や恋愛の時の波と同じものと言える。
そう、発話行為や発信行為は、波を送って受け手の脳の中にその波動を生じさせる目的があるのだ。
しかし、発話や発信が狙い通りの波を相手に生じさせない場合も多い。それはなぜか?
分かりやすい例として、「嘘つき」と普段見なされている人が「嘘をつくな」と発話する場合を考えてみよう。これは、「嘘をつくな」と話す波とは逆位相の波も起きていて、効果を打ち消していると考えられる。
いわゆる「アクティブ消音」という効果であり、騒音を消すために逆位相の音を出すことと同じなのだ。
http://www.okumuragumi.co.jp/news/2014/index2.html
最後に、スマホのアプリで「アルファ波」を使ってリラックスや快眠を起こさせるものがあり、こういう話題を続けている手前ダウンロードしてみたが、どの音もウーンやピーなど、それらしくしているが鬱陶しい音しかなかった。そもそも無料アプリだ。
思うに脳波に影響を与える波は、機械の人工音に限らないし、自然界や人間界にも多く様々な記号としてある。最近流行っている正範語録も効果的な波である。