日刊ゲンダイを久々に買うと、一面で稲田防衛相の資質を激しく攻撃していた。
民進党の前原議員からは過去の発言との食い違いをつつかれ、辻本議員からは終戦記念日に海外の自衛隊の視察を名目に日本を離れていたことを攻められて涙ぐみ、本人の資質だけでなく安倍総理の任命責任まで問題とした。
いちおう背景も書かれており、稲田朋美氏は元々タカ派発言の目立つ弁護士(「南京大虐殺はなかった」他)だったところを安倍総理に見込まれて政治家になり、日本会議でも右寄りの政策を威勢よく発信していたものの、防衛大臣になると少しの発言ミスが大きな国際問題になりかねないので板挟みにあっているのだと。そこでゲンダイは、だったら防衛相になんかならなければいいと結ぶ。
しかし、ゲンダイ編集部の裏には敵国中国やロシア、北朝鮮の影が見え隠れしており、もしその主張の通り防衛の要職に人畜無害の平和主義者が据えられると、尖閣や南沙等での有事の際に後手に回ってしまう恐れがある。理想的な防衛大臣の資質としては元寇の時の北条時宗のような愛国心に富む性格の持ち主が最も合っている。
稲田氏は確かに見た目的にもハイヒールを履くことが多いものの、ゲンダイがそう書くからには逆に良いのではないかと考える。敵国が嫌なタイプであり、敵国を敵国と正しく見なして騙されることなく目を光らせる。辻本や前原が就任すればどんな判断ミスを起こすか恐ろしいぐらいだ。
あと出来ることなら、稲田防衛相にはもっと欧米の防衛担当者と会って意見交換をしたり、中国と深刻な国境問題が起きているインドとも連携して包囲網をはかってほしい。世界はとっくに米ソ冷戦時代が終わったものの、なぜかいまだにロシアと中国と北朝鮮、キューバは仲がよく、さらに各国の左翼に介入している。
これらの国々の狙いや考え方、動向を映す鏡として、日刊ゲンダイのよくはずれる予測記事や扇動記事を年に何回か読んでみてもいい。
かつて「朝まで生テレビ」の中で評論家の西部邁が「政治記事だけでいいのになぜエロ記事までいれるのか」と言うと、当時のゲンダイ編集長が「そうしないと売れません」と答えていたが、それは違う。日本人を総合的に弱くする狙いのもとに政権批判記事や風俗記事、妬み記事等が構成されているのである。
ただ幸いなことに売れていない。