義時が“ ダークサイド”に堕ちたと話題だ。
主君頼朝から試されるかのように次々と難しいミッションを下される今回の義時。
まずは義仲の遺児義高の始末。義高は頼朝の長女大姫と仲が良く、姉政子が激怒したため義時は密かに逃がす作戦を選択。
しかし、いざ実行に移す段になって二転三転するうち義高は武蔵国で果てる。
すると頼朝は次に、関与した甲斐武田氏の一条忠頼や藤内光澄を始末せよと義時に命じる。
さすがにそれはと狼狽える義時。
「恐ろしい所だな、鎌倉は」
何度も出てくるこの言葉の通り、義時は鎌倉の中心で結局忠実にミッションをクリアする。険しくなる顔つき。
はじめは善側のヒーローだった。
しかし冷酷な主君の下で次第に変わる。
やがて強大なナンバー2となる。
そして息子は善側のスーパーヒーロー。
この構図、どこかで見たことある。
映画「スターウォーズ」のダースベイダーでは・・・
【解説】最強の悪役ダース・ベイダーの知られざる素顔と正体に迫る!【スターウォーズ】 - YouTube
3代目執権となる北条泰時は「御成敗式目」を制定して幕府を安定させ、優しい性格で知られる。戦も強い(承久の乱)。まるでルーク・スカイウォーカーのようだ。
しかし父のアナキン・スカイウォーカーは、若きジェダイの騎士で将来を期待されながらシスの帝王に見出されてダークサイドに堕ちる。それが“ エピソード1~3”の話だった。
ちなみにジェダイの騎士とは黒澤映画ファンだったジョージ・ルーカス監督が“ 時代劇の武士”から名付けたという。
三谷幸喜氏にその自覚があるか分からないが、「鎌倉殿の13人」とは、映画スターウォーズで12人のメンバーからなる「ジェダイ評議会」に近いタイトル名かもしれない。
どちらも崩壊する。
しかし、ルークスカイウォーカーや北条泰時が一筋の光となる。