本ブログは当初、第1回の「東京30年周期説」から始めて様々な周期説を紹介していた。
PC画面で見れば右側に列挙している通り。
しかし、前々回の記事で扱った19世紀アメリカの哲学者パースが唱えた周期説については、知ってて敢えて載せなかった。
まず間隔が500年と長いこと、次に取り上げたトピックが恣意的に見えたこと、そして周期となる原因が全然検討もつかなかったからだ。
このたび改めて「世界の名著」213頁を開いて見直したところ、少し気になることがあったので取り上げて記事にすることにした。
パース自身、「思いつき」と表現して謙虚にスタートしている。
33という数字は親子や世代などからだろうと注釈(1)にある。
周期説については、まずローマ帝国関連のトピック、次に思想の周期がくる。
そして形而上学。
これらから導き出された結論は・・、
およそ500年間隔で歴史が周期を成している、と。
ネットを検索しても何も出て来ないので誰も着目していないのだろう。ウィキペディアにも、パース関連本は参考資料として並んでも「世界の名著」(が掲載したパースの様々な論文)はほぼ無視されている。
ただ、中央公論社が名著シリーズを刊行した1960年代当時と違い、今は2022年。
上記3つの枠のうち2番目の思想史の箇所が現代は約500年後として該当するのではないだろうか?
パースの周期説がもし真実なら、我々はいわゆるコペルニクス的転回を近々目にするかもしれない。