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(晴天) 銀行の名付け親になるシーンは誤りっぽい

 最近の「晴天を衝け」は、あった出来事を駆け足で追っている感じで今一つドラマ性に欠ける。

 

 今回も、まず栄一がお国を孕ませたシーンで始まる。実際、旺盛な色欲で子供も20人以上いたらしい。

 

 次に幼馴染の喜作を牢から出して大蔵省に入れる話。そして郷里の兄貴分だった尾高惇忠が富岡製糸工場を創業する話。これらも前々から読んだことがある。

 

 問題はこの次である。日本初のバンクを始めるに当たって、栄一たちが漢字でどう訳すか話し合い、いろいろ案が出た中で最終的に「銀行」に落ち着く。“行は中国で店を意味する字です”と栄一が言い、金行? いや、金より銀の方が流通しているから銀行では? “うん! ゴロがいい!”と皆で納得しあう。

 

 ならば、銀行の名付け親は渋沢栄一であるとの話が根付いているはずだが、筆者の記憶に何も無いので“あれ?”とすぐに違和感を覚えた。

 

 取り敢えずWikipediaで調べたところ、やはり既に銀行という名前はあった。

 

立脇和夫によれば、明治時代にバンク(bank)を銀行と訳したのは、英華辞典の記載に由来するとしたが[20]、通説ではない。香港上海銀行(滙豐銀行、1865年設立)“などが”創業当初から中国語名に銀行を使用している。は漢語で店を意味し、またではなくであるのは当時東アジアではが共通の価値として通用していたためである(銀貨を参照)[21]。日本で翻訳が確定したのは、日本銀行の説明によれば、国立銀行法(National Bank Act)におけるBankの訳出を銀行にすると定めたときであった。また、この時「金行」とする案もあったが、語呂が良いから銀行とされたといわれる。

 

 渋沢栄一発案説もあるらしいが、上記の通り年代的にも香港“など”の方が先である。ということは、大河制作者たちは分かってて嘘を流したのではないか? NHKには前科がある。特に「江(ごう)」と「花燃ゆ」が酷かったが、何でもかんでも偉業は主人公が関わったからとされる。主人公が信長や秀吉に提案したり、松陰に気が付かせたりする。

 

 ドラマにすると流れは分かりやすくなるが、全部鵜呑みにしてはならない。向こうは視聴率を取るためなら何だってすると見なし、自分でよく確認しなければならないと改めて思った。

 

 あと、次週予告でチラと映った岩崎弥太郎が結構そっくりだった。

 

 それと、千代を演じる橋本愛の顔はどうも80年代イギリスのエイスワンダーというバンドのヴォーカル、パッツィ・ケンジットに似ている感じがする。