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「状態の秘法」サイト管理者の雑感ブログ

大河ドラマの題材は似たようなものが続いている

  ここのところ、"ビルド"に関係が深い本を読んでいる。江戸幕府創成期に活躍した藤堂高虎を描いた「虎の城」、同じく家康のブレーンで知られる金地院崇伝を描く「黒衣の宰相」。

 

  世間はまだ五輪の開催や観客有無のことで騒いでいるが、云々するのはもっと早い時期にすべきで、直前に迫った段階で議論するのは現実的ではない。いや、もっと大事なのは五輪が終わった後の方ではないか?

 

  冷静になれば悲惨な話しか見えてこない。五輪がやっと終わり、膨大な損失や赤字、秋の衆院選では自民大敗、再び政権交代が起きても人材不足と構想不足なため諸外国からまたナメられる。

 

  日本の上層部が何も考えてない訳ではないのは、大河ドラマの題材選びでも分かる。今年は渋沢栄一で新札発表とともに経済元年を目論み、来年は初の武家政権を創成した「鎌倉殿の13人」、再来年は松本潤主演で「どうする家康」。全て"ビルド"に関係している。

 

  ただ厄介なのは旧い側からの妨害であり、だからなのか昨年は裏切り者で知られる明智光秀を肯定的に描いた「麒麟がくる」で新しい世を構想して打破することの大切さを主張しようとした。

 

  現状を見る限りそれらはうまく国民を誘導できてなく、空振りで終わっている。「いだてん」が五輪の気運を盛り上げられなかったように。

 

  つまり、NHK大河で国民全体を導こうとする手法は今や通じなくなっている。過去には「独眼竜政宗」や「篤姫」が高視聴率を記録してその年を代表する顔にもなったが、最近はそうならない。

 

  渋沢栄一北条義時徳川家康などの"ビルド"な面々がほぼ無視され、経済は悪化、政治は退廃、若者は絶望、そんな数年になるのだろうか?

 

  いちおう希望を見出すよう、ホリエモンひろゆき等の記事が目立つが、講釈を垂れているだけで"ビルド"な感じは全くしない。世界では「グレートリセット」なる言葉がダボス会議関係者から出てくるが、リセットであって"ビルド"ではない。

 

  今まだ読んでいる途中ではあるが、江戸幕府創成期に武家諸法度や公家諸法度の起草や大坂城攻めに関わった崇伝は、若いながら紫衣を許されるほどの禅門トップに上り詰めた俊才ながら、初めは秀吉や家康の外交担当だった高僧が亡くなった空きポストに座る形で政治に関わるようになった。

 

  元々、外交文書の作成に裏方で関わってきた積み重ねが活きて、表舞台に立つようになったという。いつどうやって家康に近づいたのか読むまでは謎だったが、現実的にそんなものかもしれない。

 

  秋の衆院選後も、三度目の正直とばかり今度は野党連合政権も論功行賞の人事ではなく、真面目に経済や外交の人選に取り組むはず?だが、そこに徳川家康の時のような多種多様で身分や出身にこだわらない、風通しがよく実効的な人集めが本当にできれば期待できる。