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「2020年はコロナ元年(マスク元年)」なのか?

  当初から集団免疫策をとっていたスウェーデン今になってその失敗を認めた。政府ではなくスウェーデン国王自らが口火を切り、死者数の多さを詫びた。これからは国中がマスクを着用するようになるのだろう。今もマスクを拒否している国はブラジル一国だけになったという。

 

 これをもって集団免疫は幻想だったという声も出てきた。「日本人はコロナにかかりにくい」「BCG注射を行う国の感染率は低く免疫ができている」等の意見は少なくなるのだろうか?

 

 ところで去年の年末の話題といえば元日産会長のゴーン氏がジェット機で逃亡した件一色で、まさか翌年に別の話題でほとんど聞かなくなるなんて誰もが思わなかった。新型コロナは今年の開始早々に聞こえ始め、春頃から騒がれ、安倍首相以外の誰もが大きなマスクを着用するようになり、夏にはお盆の帰省もできなくなり、withコロナの生活が始まった。秋には諸映画の撤退でスッカラカンになった映画館の空席を埋めるかたちで「鬼滅の刃・劇場版」が大ヒットして世界中を驚かせた。

 

 「来年2020年はこんな年になる」という動画が恥ずかしくもなくまだ残っていて見たりするが、占い師も研究者も皆はずれている。

 

 そんな中で唯一当たっているのではないか(※注:今年と言うより約15年単位の大きな変化という点である)という話を思い出した。他ならぬこのブログである。え? そんな記事あったっけ?

 

 実はPC版の右側にあるリンク先の上部には第一回の「東京30年周期説」や「大正・昭和の15年周期説」等の周期説を紹介しているが、この話に触れずに今年を終える訳にいかないと今気づいたのである。

 

 「東京30年周期説」の要旨はリンクを見ていただくとして、元記事は1989年刊行の本なので1990年頃の副都心再開発で終わっている。それから30年後がまさに2020年で、私自身これは第2回東京オリンピックのことだと思っていたが、フタを開けてみればオリンピックは中止で来年も開催しにくい。ただ新型コロナ対策で小池都知事自ら音頭をとってwithコロナの街づくりや生活様式に変わった。

 

 「大正・昭和の15年周期説」は作家の故山本七平氏が唱え、よく見れば上の30年とかぶっている。

 1915年から1930年までが「大正デモクラシーの時代」

 1930年から1945年までが「軍国主義の時代」

 1945年から1960年までが「戦後民主主義の時代」

 1960年から1975年までが「高度成長の時代」

 1975年から1990年までが「低成長の時代」

 では1990年以降を私なりに補足すると、まさに平成の30年間のことになる。山本氏は上記15年周期を人間に例えると、少年期から活発な行動の青年期、そして落ち着いた中高年期のようだと述べて亡くなったが、平成の30年はまるで老年期のようにデフレによる不景気が続いた。

 

 それでは令和からの15年はどんな年になるのか? 実はどんな15年かはその当時は誰もよく分からず、終わってから振り返ると見えるものだという。ただ次の15年の芽は前の15年の間に気付かれないうちに潜んでいるらしい。

 

 更に重要なことは、これら周期説がなぜ起こるか? なぜ年単位できちんと変わるのか? その原因を科学的にも哲学的にも明らかにできず、ただ人間が自由に行動し、考え、直し、努め、あるいは諦め、等の中で周期が繰り返されていることである。

 

 いったい人間の自由意志とは何なのだろう?と思う。自由意志で欲して買いたくなって注文した商品なのに、配達業者が車で運ぶ荷物数はエリア毎に日々一定しているし、自由意志で出掛けているのに交通事故の数や毎年の死者数、県別順位なども一定している。ある時は極端に大きくなったり、逆に小さすぎたりゼロになったり、1位になった翌年にビリになったり等はない。

 

 確率や統計の見方からは不思議ではないのかもしれないし、従事している人たちも疑問を抱くことなく倉庫内での仕分けや運搬に勤(いそ)しんでいる。おそらく、受験勉強の秀才たちもホワイトカラーたちも何も思っていないのだろう。

 

 自由意志のはずなのに周期説が起きたり、毎年の量や数が一定している事実を踏まえ、自由意志を許さないナチスソ連、中国のような全体主義になれという訳ではない。たぶん余計に辻褄が合わなくなるだけだろう。自由社会の方が「神の見えざる手(アダム・スミス)」や「理性の狡知(ヘーゲル)」が関わっている。

 

 周期説の有効な活用策としては、どうしようもなく絶望的な幕末に「徳川の世だって北条足利のように終わることがあり得る」(頼山陽の「日本外史」)で元気づけられて全国の志士たちが立ち上がったように、このウェーブを味方につけて不可能を可能にすることではないだろうか? そうすれば、永遠に未解決のままと絶望させられている少子化や高い税率と低い賃金、国の借金等もやっと解決すると思う。

 

  悪く言えばノリが悪い人だが、大勢(たいせい)に流されず遠く高いところから見つめ直し、好機を捉えて動くことしかない。標題の話に戻ると、しばらくはマスクを着け続けなければならず、高齢の親たちの元にも帰省できない年が続くとしても、それは永遠ではなく、ワクチンの普及次第か、遅くとも15年以内には終わる。