賢者のつもり

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戦術家の共通点とビジネスや政治

  歴史上の著名な戦術家、例えば漢王劉邦の本隊は負け続けても北回りの別動隊を率いて勝ち続けた韓信や、源氏の末弟としてついに平家を滅ぼした義経、ドイツの戦車部隊を率いてパリを瞬く間に陥落させたりエジプトでは変幻自在な戦術で「砂漠の狐」と呼ばれたロンメルなど、彼らには共通点が多いし現代のビジネスにも重なるところがある。

 

  先に現代に重なるところに触れておくが、例えば長期プロジェクトは、古代の戦争では長期包囲戦に当たる。カエサル(シーザー)や信長、秀吉はいずれも少しの隙間のない土木工事を行って敵勢が城から逃げられないようにしたし、韓信も四面楚歌の故事のように各将を要所要所に配し項羽を追い詰めていった。現代の長期プロジェクトも物資面と人事面をしっかりと押さえ、最後の結果を出すようにする。また、失敗の許されない1日で終わる一発勝負のイベントについては、戦争で言えば絶対に負けが許されない状況下の夜襲や奇襲と重なる。分厚い計画書を作成して決裁を頂くよりも、勘の鋭い精鋭を組んで任せた方がうまくいく。一ノ谷の合戦での義経、蜀から秦を急襲した韓信、川越夜戦の北条氏康など。負ける側はいずれも貴族的で武士の警戒心を忘れている。

 

  次に戦術家同士の共通点だが、まず身分が低いか、高くても傍流だったり本家から疎んじられているケースが多い。前者では悪党の楠木正成韓信、後者では義経や信長、アレクサンダーや信玄など。現代では金持ちの家の出身者でないためコネがなかったり、大学は出ていてもマイナーなところだったりする。そのため采配を振る立場に簡単にはつかない。むしろ自己アピールが苦手で、長い間無視される。もし着任するとなったら、それはよほど自軍が危機に陥っているか、君主が英明な場合である。韓信もけっこう時間がかかった。最後に、勝利や成功という派手な結果を出すと必ず嫉妬されるところも共通している。妬む側はいずれも自己アピールが得意だが戦術面は劣っている。安倍総理のブレーンもマスクやGoToで失態続きだがなかなか代えない。今後もしばらく失態を見ることになるが、やがて何かのタイミングで本物の戦術家を実際に見ることになるだろう。そうでなければ終わりだ。