草分け中

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夏場でもマスクを常時着けている鬼だらけの日本

 暑い真夏が近づいている中、近くに人がいなくても常時マスクを着けている人を見ると本当にがっかりするし、この社会の未来に絶望しそうなぐらいになる。私は買い物をする時や人と対面する時はいちおう社交的儀礼もあってマスクは着けるが、それ以外は外している。新型コロナがどんなウィルスか、その感染の仕方を知れば当然なことと思っており、常時着けている人は頭がおかしいのではないかと内心思う。

 

 しかし、常時マスクを着けている人の側からすれば、着けない人を頭おかしいと思っているように感じる。また、逆らえない直属の上司が着けていればはずせない部下もいることだろう。その上司も部下たちの前で立場上外せないのか。以前読んだ記事ではマスクをした口の中は乾燥して唾液が少ないので雑菌が多く繁殖するというし、実感でもよく分かる。他にも夏場では顔のマスク部分だけ日焼けしていなかったり、運動の時も外さないと息苦しさから倒れる話もある。

 

 厚生労働省が夏期には屋外ではマスクを外しましょうと呼びかけても変わらないこの状況は何なのだろうか? 日本人だから? そうかもしれない。変な全体主義が蔓延して逆らうと孤立する。孤立すると金銭的状況も危機に陥る。おかしな話だが理屈も何もなく、ただ悲しい目で彼らは不幸な状況を作り出す鬼と化しているのだ。

 

 理性的な哲学をベースにする生き方は、この鬼たちから距離を置いて、よく状況を見極める。そして、鬼を人に戻すよう啓蒙を始める。古代ギリシャではソクラテスがそうしたが、プラトンを含む若者たちに受け入れられただけで、逆に社会を惑わすことを理由に毒殺という審判を下された。死後、「太った豚よりも痩せたソクラテスになれ」という言葉が生まれ、様々な哲学者たちが啓蒙に努めたが、最近の日本ではあまり聞かず、それだけ賢いオピニオンリーダーが皆無になったのだろう。

 

 とりあえず以上のことを書いて、読んだ誰かがどこかで同じことを言ったり書いたりして、少しでも状況が改善しないかと心の底から思う。コロナの熱にうなされなくとも、違う種類の熱にうなされている世間の鬼たち。もちろん屋外でマスクをはずすマトモな人も見えるが、そういう人の中には買い物の際も着けていない場合もあり、これも問題だが非常に少数である。

 

 最後に世界に目を向けると、中国共産党政府も尖閣諸島への領海侵入を繰り返したり、インドとも国境争い、オーストラリアとは長年の政界工作がバレて断交状態、国内では20万件もの暴動、ウィグル人の強制収容と、これも熱にうなされた鬼と言える。欧米人はまだ哲学的習慣が残っているが、時にはナチスのように全体主義の鬼になることもある。韓国は感情優先で約束事がすぐひっくり返されるので鬼になりやすい。

 

 時々、何かやれそうな期待からか仕事上の管理職や生活上の理事など責任ある立場への打診があるが、ソクラテス的な人には無理である。鬼たちと交えて相容れない状況になるだけであり、本当の意味で冷静になって熱にうなされなくなる状況に誰もが変われば、そこで初めて真っ当な話ができる。そうでなければ、鬼たち同士でいつものように話し合いを進める方がまだいい。