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新型コロナウィルス影響下の各国の回路

 新型コロナウィルスをめぐる世界各国と中国との対立が激化してきた。これを前回の記事で使ったサイバネティックスの回路で図示すると見えてくるものがある。

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(2020年5月15日現在)

 ①図(一番左)は、新型コロナウィルスが発生して疾患が広がった状況であり、まだ対応プログラムが何もないまま感染が拡大している。

 

 ②中国のプログラムには武漢封鎖や感染者の隔離など様々な対策があるが、WHOに対してはウィルス名に国名を入れないようにさせたり、最近では「マスク外交」と呼ばれる世界各国への治療器具の輸出やそのことに対する感謝の意を公式に表明するよう圧力をかけたりするものの、結果得られる実現値はマイナスで孤立を深めている。

 

 更に※1の箇所の通り、右側の各図のようなプログラムの修正が行われてなく、既存の中華思想のまま変わっていない。台湾を評価したオランダに対しても「一つの中国」という建前から厳しく臨んだり、オーストラリア産牛肉の輸入を停止したり、アメリカとも関係は悪化する一方となっている。

 

 こうした流れから世界各国は③学習回路の通り、プログラムを修正するようになってきた。※2の箇所は、今までの対中依存体質、日本のマスク生産も大半を中国の工場に作らせて輸入していたために今回深刻な不足に陥ったことや、その他のトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの基礎物資も買い占め等の風評被害に遭った例などがある。

 

 ※3ではシャープがマスクを生産したり、手作りの布マスクが広がったりするなど、基礎物資の国内生産や今までのやり方の見直しを指している。

 

 右端の④図は、対中依存体質を猛省した各制御主体がもっと考えて、今までの生活様式を新しい生活様式に改めようとしたり、観光立国という方針の見直し、国内生産や雇用拡大、ウィルスとの共存、WHOの見直し、等々を行っていくであろう今後のあるべき状況を描く回路である。

 

 中国が②の回路のまま中華思想、一つの中国、共産党指導体制、等のプログラムを修正しなければ、実現値はマイナスが続く。現状では各国とも③図だが、今後いかに④図の回路のようになるかが重要である。例えば大阪の吉村知事が広く国民から評価されていることも、よく考えた適切な方針や指示を実行しているからであり(※4)、安倍政権が比較して悪く見られている。