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東京30周年周期説と15年周期説を足した結果

 このブログの第1回で紹介した「東京30年周期説」とその後に紹介した故山本七平氏の「出版15年周期説」は実は深くリンクしている。合わせて考えてみると日本の未来が見えてくる。

 

 各説の詳細を読んだ上で次に進めると、まず前者は明治維新を起点にしており、最初の30年が江戸から東京へのインフラ整備、次の30年が本格的西洋化、ところが関東大震災でいったん焼け野原となって明治の45年間と大正の15年間が終わる。これで約60年間。山本氏の15年周期説は昭和5年頃から始まって最初の15年が戦争時代、次の15年が焼け野原からの復興時代、そして高度成長時代の15年と低成長の15年が続いて昭和が終わる。

 

 平成の30年間は本ブログで入退院を繰り返す老人に例えた。事件や事故が起きるたびに制度を変えていたと池上彰氏が解説したからだ。山本氏が復興期を少年、高度成長を青年、低成長を中年に例えていたことにつなげられる。

 

 さて、もう一度東京30年周期説に戻ると、明治から数えて80年後に焼け野原になって、次が少年時代になった。

 

 では戦後の焦土から数えて80年後はいつか?  1945年+80年=2025年。今が2019年の秋なので、あと5、6年後に再び焼け野原になる可能性はゼロではないという結論になる。ただそうなることで次の少年期が始まることを考えれば悲しんでばかりでもない。

 

 第3次世界大戦などおそろしいことが起きるかどうかはまだ分からないが、この周期説をしっかりと受け止めて対処すれば、仏教でいう輪廻からの解脱のようなことができるかもしれない。

 

 いずれにせよ平成っぽさは徐々になくなっていく。