草分け中

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平成を3つの10年に区切ると

  平成元年、すなわち1989年はベルリンの壁が壊され、ゴルバチョフソ連を潰した。それから10年の間、日本ではバブルが崩壊し、ソ連はロシアに変わり、ウィンドウズ95が登場して普及した。

 

  次の10年、日本では省庁再編で始まり、大蔵省はなくなって財務省になった。堺屋太一竹中平蔵が入閣したのも省庁再編への対抗意識からというのが私の見立てだが、先日亡くなった堺屋太一は月例経済文学と呼ばれたり二千円札がスベった。竹中平蔵は正社員から派遣へ強引に移したと悪名高い。今は派遣会社の顧問になっている。アメリカではニューヨークの同時多発テロで始まった。

 

  平成最後の10年は、日本では左翼政権の後に第二次安倍内閣、世界ではテロは下火になったが中国が台頭、アメリカではオバマ政権が二期続きトランプになった。

 

  今後の10年が何になるかは、平成から次に切り替わってから顕著になるだろう。

 

  もう一回振り返ると、東西冷戦が終わって各地でテロが起き、テロが潰されると、中国が台頭した。しかし中国が君臨するかどうかは、近代化に逆行する独裁を続ける限り世界は納得しないし、すでに陰りが見えてきた。次の10年で後退すると思う。一方、日本では橋本行政改革会議への民間人参加に対抗して堺屋太一竹中平蔵が挑んで頓挫し、次に鳩山菅野田左翼政権が頓挫し、第二次安倍内閣で一見安定を取り戻したかのように見えるが、評価は決して高くない。

 

  現時点ではまだ次の10年は誰もが言い当てられないでいる。