以前からここでも書いている通り、TPPの背後にはオバマ大統領がいた。あまり目立たないようにしているせいかそう思わない人が多いが、TPPはオバマだからこその政策である。本人の生まれからして混血児でハワイを中心とする育ちで、まさに太平洋の申し子である。そして前任のブッシュと比較すると好戦的でなく非戦闘型、それでも主導権は維持したい、という事情からTPPを打ち出した。
根拠というか、そう考えるに至ったのは、過去に似たような事例があったからだ。例えば好戦的なフィリッポス2世に代わり王位につき、ギリシャとペルシャの混血ヘレニズム文化を生んだアレクサンダー大王。他にも好戦的な武田信虎に代わり甲斐を治め、隣国諏訪との融合を進め5ヶ国を支配していった武田信玄。
しかし・・・、
以上の歴史法則から、TPPは失敗しても大きな世界政府はできると思う。その経緯は、まずアメリカの失敗から始まる。選挙の時は威勢がよかったトランプ大統領も実際に共和党を率いて政治を行うとなると妥協を迫られ、支持者との間に板挟みになる。やがて衰退する。
一方、ローマ帝国や江戸幕府は賢い人たちがうまく機能してスタートした。シーザーは文才ある武人、その次の初代皇帝アウグストゥスも賢いし、歴代皇帝の中には哲人皇帝もいた。政治家にもキケロやセネカなどが有名だ。江戸幕府もバランスある保科正之や知恵伊豆こと松平信綱、土井利勝、柳生宗矩など賢臣が多かった。
今後、現れるであろう本格的な世界政府も、上記のような本当に賢い人たちが集まって始まるはずだ。それがどこの国のどの都市を中心としてどんなふうに始まるかはまだ分からない。
そもそも今の人々は、テロも嫌だし国家間戦争も嫌なのはもちろん、グーグルアースや各種最新技術を使えば古い部分連合よりも大規模な世界政府をこそ実は望んでいるだろう。住所だって要らず、緯度と経度(プラス何号室)で正確に郵便物は送れる。もう少し何か見えてきたら随時書いていきたい。