ブレーンすらもボケているのか? 陰謀論的な見方をすれば、安倍はもう国際金融から見限られており、だからロクなブレーンがなく、次は橋下徹というカードをいつどう切るかとなる。確かに、総理という目立つポジションにふさわしい人材はあまりいない。しかし、アメリカのトランプ旋風やオリンピックの贈収賄疑惑、電通が槍玉といい、ダッチロールに入っている感じである。舛添知事の件もいつもなら猪瀬知事のように降ろされているはずが、居座られている。
8月のオリンピックが無事ならば、一時的に世界はスポーツに集中する。そして9月から年末にかけて、大統領選の行方、新都知事?、パナマ文書、中国の景気、等々がある一方、また新たな火種が何かあるのだろう。
このような状況下では、古代中国や幕末の日本もそうだが、諸子百家のように様々な論者が出てくるものだ。孔子や老子、韓非子、縦横家、攘夷派や開国派など。ただ昨今の世相を見ると、池上彰は解説が得意なだけ、マツコも喋りがうまいだけでどうも思想的に何か足りない。
しかしこれは彼らが悪いのではない。読み手や視聴者が求めているものに応えているだけだから。大衆は嗜好品として見聞きし、自分の好みに合う味ならば評価するため、メディアは池上味やマツコ味といったテイストをベースにこの味を引き立たせるキャスティングや題材を用意する。
繰り返すがそれでは何も改善しない。嗜好品ではない、本物の論者を求めなければならない。