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暗君とその周辺の現実認識の状況

 現場の声が上に届かない例は多い。

 保育園不足もそう。先ほどニュースのあるコメンテーターが、土地が無いから保育園がつくれないと言うなら大阪城公園があるではないか、国の必死さが感じられないと言っていた。

 次の選挙で安倍自民党が敗れれば、次の政権が取り組むはずという意見もあった。それが民主主義社会というものだが、民主党政権野田総理が役人の傀儡となって裏切られたりした。

 企業では選挙がなく、売上が落ちないとなかなか現実が分からない場合も多く、現場の声を握り潰す幹部役員を残して中間管理職を処罰したりする。

 歴史を振り返っても、幕末の島津斉彬は現場の声を吸い上げる西郷吉之助を御庭番に取り立てた一方、多くの藩は無能な重臣が旧式の甲冑と火縄銃で良いと判断して賢い部下の意見を無視し滅んでいった。

 最高決定者の殿へは家老が嘘報告し、茹でガエルの喩えのように衰弱していく。

 そういえば、予算審議で麻生総理はカップ麺の値段を高価に答えたり、安倍総理もパートの給料を大きくハズレて答えていた。森総理も新幹線の車内から見る景色では日本は大丈夫とかなりフザけた回答をしていた。権力者の現実認識はそんなものだ。