今や世界経済の最重要拠点はインドという非常にマトモな視点を持ち、さらに実際に起業までして欧米や中国に対抗しようとする柏木のような若者が実際にいるのか知らないが、編集長の「大事なことは選択することより選択後の生き方だ」という言葉がこんなに皆に新鮮に聞こえ感動させられるのはなぜだろうか?
一昔前の「今や消費者の選択する自由の時代」と言い売れっ子になった堺屋太一が経済企画庁長官になってスベりまくった二千円札や愛知博など、無意味で、日本経済を誤った方向に導いた件を思い出した。
その後、同じ路線を引き継いだ竹中平蔵が小泉内閣に入閣し派遣労働者を増やしたが、もしこの頃に宇佐美編集長のこの言葉を若者たちが知っていたなら、彼らは選択後の強い生き方をよく考え、安易に派遣へ流れなかったかもしれない。
今のIT起業家の多くは孫や三木谷の系譜からであり、国は堺屋や竹中を入閣させ堀江や村上ら若手の芽を摘み取り、現代の惨状を招いたのだろう。
ただドラマの生瀬の通り、悪気からではなく可愛い息子に自分達のような危ない橋を渡ってほしくなく、良かれと思ってやったようだとも言える。