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霊感:その選択や判断に誰がインスパイアしたのか

  いわゆる「閃いた」り「ピンときた」りする時の言葉として、「勘」や「直感」そして「霊感」などがある。

 

  見てすぐに思う方を直感、考えて閃く方を霊感と分けたい。ここで「霊」という字を用いることに不思議さを感じる一方、妥当にも思えてくる。

 

  なぜなら考える事態そのものが重要な局面を迎えている時であり、ここで行う判断が自分や状況に良し悪しの分かれ目をつくるからだ。

 

  最悪の事態をアイデアで好転させる場合があれば、逆に好調な事態を誤った判断で暗転させる場合もある。このとき守護霊や悪霊が関与したと言えなくもない。

 

  ある神社が本当に効くことで評判ならば、まさかのような展開の連続で不可能を可能にすることもあり得る。逆に天罰が下る例も見受けられる。

 

  霊的な関与を非科学的だとするなら、突飛なアイデアもただ脳の中の作業成果に過ぎないのだろうが、この判断がきっかけで次々と他者のアイデアや行動に連鎖するなら、科学だけでは説明がつかず、結局は霊による霊感なのだろう。

 

  さて、前回までと同様に6つの状態に霊感が関わったとしよう。

 

  理屈を練る状態に霊感が関与すれば理屈を応用するようになる。

  状況を破り一歩踏み出した後に霊感が関わればそのまま突き進む。

  取引が始まり、霊感が関わって値段や量が決まり交易する。

  投資を行い、霊感が関与して生産量が決まり稼働する。

  予防対策が始まり、霊感が関わって具体的な防御体制を敷いていく。

  策謀密談を行い、霊感が関与して反乱に立ち上がる。

 

  例えば本能寺の変の前夜、明智光秀の判断に吹き込んだのは家臣か、破れた将の怨霊か、それとも時空の歪みに影響を受けたのか。結果的には秀吉の天下を後押しし、やがて徳川の世を経て現代に至る。