今回は経済人の状態に潜む隠れた法則を追う。「近代経済学の父」アダム・スミスが発見した、あの経済人のことである。目の前の対象は全て経済的な資産や資材ではあるが、前回同様に7つの心機能が関与することがわかる。
まず、手持ちのものが変わって腐ってしまったため各々なりに補おうとする場合、
次に、取引して交易する場合、
包みを開け資力となし、造っていく場合、
例えば爪や髪がのびたので余分に思って切り、合理化が済むと投資へ踏み出す場合、
生産、消費して所得となし、一巡して変容、不足へと展開する。
反応心機能が関わらないと財産が対応、直感心機能が関わらないと分布が対応、感覚心機能が関わらないと補充に展開せず格差と対応。
格差から次段階の商品が生まれ、取引、交易に伴い離合集散する。
利益を得て資本となると、その成分が問われ、偏らせていく。
成分の偏りから次段階の道具へと至り、投資・生産・消費に伴い、中心・伝播・周辺が対応し、財産へと至る。
結論として、この経済的な人間の状態にも前回と同様、7つの心機能が関与する。個人的には、商品と道具の対称性が一番気に入っている。