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“続編希望”が増えた民、減った官のドラマ

  今日最終回の石原さとみ主演「アンナチュラル」。視聴後ネットを見ると、“続編希望”のコメントが多数書き込まれていた。一見、沢口靖子主演「科捜研の女」と似ているが、こちらは警察機関の内部ではなく民間のラボが舞台。現実にはない架空の設定である。

 

  一方、昨日最終回だった木村拓哉主演「BG」も、警察のSPではなく民間のボディーガードを描いており、こちらも“続編希望”の書き込みが多数だった。今の時代、クニよりも民間の方がウケが良いのか?

 

  確かに、例えば社会保険の加入を厳しく企業に求めるのは老後の問題を官よりも民間に負わせる意図があるからであり、障害者手帳を持つ人を雇用する企業への優遇措置も民間にシフトしている証拠である。

 

  そして官の代表的機関である財務省からは、現在自殺者が続出したり公文書改竄が次々と報道されたりと、官のイメージが相当悪化していっている。

 

  ドラマの分野は時代に敏感だからか、今や警察を格好よく見せても非現実的過ぎ、相棒やハンチョウも続編を見たい声が少なくなった。時代劇の大岡越前水戸黄門も同様。

 

  逆に、民間の元気のある企業に焦点を合わせると、陸王もそうだが反響が大きくなる。自由度の差か、人材の魅力か、時代の流れそのものか。