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(西郷どん)斉彬と信玄が似ている点

 島津斉興のような愚かな藩主は今も多い。「はれのひ」の社長も贅沢三昧だったらしい。薩摩では斉彬派の多くの賢臣が粛清されたが、現代の企業も優秀な社員を粛清する事例をよく見る。

 

 愚かな社長や上司はそのうち問題を起こせば終わりだが、問題が起きても全て部下のせいにして生き残るワルも多く、こうなると悪政が長期化する。

 

 ドラマでは主人公の西郷が送った何通もの手紙に心を揺り動かされた斉彬がついに立ち上がって斉興をなんとか引退させた。この辺り若き武田晴信がようやく父信虎を追放した事例と似ている。信虎も弟を溺愛した。

 

 現代も出世が早い弟タイプと、出世が遅い信玄や斉彬タイプがある。

 

 遅い間、更に勉学に努め、人脈を広げ、当主就任後は目覚ましい活躍を行う。斉彬は西郷をお庭番に抜擢し、信玄は流れ者の山本勘助を軍師に雇う。