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実力不足の政治、経営、脚本

 蓮舫の辞任は民進党衰退の責任をとってのもの。キャスター上がりで弁は立っても政治家としての実力不足が政党を衰えさせた。

 

 一方、安倍晋三の支持率下落も本人の実力に比例している。脇に有能な者を揃えれば安倍一強は続いたはずが、実力不足な女性政治家を女性票欲しさに起用したところが裏目に出た。

 

 小池百合子の場合は国会議員としては老練な政治家より劣ったものの、都政の場では老政治家の内田茂を元国会議員の格の高さでやりこめた。

 

 企業経営も同様、例えば大塚家具の社長の座を父親から奪った娘の久美子氏の代で経営は大きく傾いた。

 

 女性の活躍でいえば、大河ドラマ「直虎」も女性脚本家が時々迷走している。あるかないか分からない直虎と架空の盗賊との恋愛は細かく丁寧に描いていたが、信長や信玄の描き方は非常に漫画チックでベタ、合戦シーンも苦手っぽい。寿桂尼も実際はただただ孫が心配なあまりおろおろとしただけのはずだが、無理に政治家っぽくしようとした。

 

 実力不足な脚本家がドラマにオチをつくれず視聴者が不満を溜めることと同様(昨期ではCRISIS)、この脚本もオチのつけどころが少し不明確である。これが実力ある歴史に慣れた脚本家なら、優秀な主人公が合戦で白黒つけるオチになってスッキリする。