草分け中

試論や試案のサブサイト。メインは「状態の秘法」合知篇(深く)鼎道篇(広く)等

(直虎)架空の龍雲丸のモデル

 大河ドラマ好きは最近の直虎をどう見てるのだろうか?

 

 確かに途中までは知らない史実が出てきていた。直親の娘、高瀬姫も実在していたし、瀬戸方久という商人上がりの家臣も調べると本当にいて、ムロツヨシの演技も非常に良い。

 

 ところが、龍雲党の頭、龍雲丸ははっきりと架空とあり、それがここ最近ドラマの多くの時間を占めている。そして女性脚本家が本来書きたかったらしい女城主の恋愛を描こうとしている。視聴者はそこまで付き合わねばならないのか。架空の人物などもっと脇で良いだろう。

 

 と、思ってたらこの龍雲というネーミングも気になった。一見、龍の形をした雲のイメージや、龍の強さと雲の自由さを兼ね備えているのかと思わせるものの、戦前に実在した史上最悪の凶悪犯、大米龍雲もこの名前なのだ。しかも尼僧を主に殺している。

 

 NHKや脚本家はそれを知っててこの名前にしたのかどうか。聞いたことはあるが忘れていたのか。架空の人物にはモデルがあるものだが、どうもこの設定や名付けはいただけない。

 

 寺で成長した直虎が悪い男に幻惑されているだけの話に過ぎなく見える。

 

 

※7月11日加筆。

 静岡県内の龍雲寺から付けたという説あり。当時の住職は方久。出家前の名前は新田友作。気賀四人衆の1人だが、「直虎」では他の3人の名は出るのでこの友作こそが龍雲丸だとか。落城した城主の子とも。

 しかし、ならば架空の龍雲丸でなく史実の新田友作を実名で出すべきだが、出家後の方久という名前がまた瀬戸方久と被りややこしくさせるのか? 本名は新田友作でさぁ、と言うと架空ではなくなる。