スターウォーズ史上、最高傑作というキャッチフレーズに騙されて、レンタル開始した「ローグワン」を借りて視た。
案の定である。1970年代のアナログな世界の中でこそジョージ・ルーカスのSFは輝いていたのであって、2010年代の高度にデジタル化された世界では主人公たちガサツな反乱軍が帝国軍のセキュリティをかいくぐっていくシーンは無理があり過ぎる。
そもそもルーカス監督本人の中に未来と過去が混在しており、ジェダイの騎士とは時代劇の武士のことでだからライトセイバーを振り回す。
まあ、遠い宇宙の果ての話なので何でもありといえばありだが。
シリーズ4〜6が商業的に大成功して確かに面白かったものの、後から作られたエピソード1〜3があまりにフラストレーションが溜まったので、最近の7と8は視ないでいた。9が出る前に視たいとは思っている。期待してないが。どうせ宇宙の果てでも家族愛は同じという話なのだろう。
ところで4につながるスピンオフであるこのローグワンは、敵の秘密兵器デススターの製造に関わる科学者の父を敵軍が連れて行くシーンから始まり、やがて娘は父が敵を騙して密かにデススターへ弱点を仕込んだことを知る。
そこで気付いた。前回の記事でも書いた、フジ「クライシス」4話の構図とほとんど同じである。
科学者の有馬教授が家族と別れ、敵国にミサイルの開発に協力させられるものの、騙して密かに飛ばないようにするというもの。
脚本は1年前とはいうものの、ローグワンをヒントにしたのではないか。
そう考えると、北朝鮮とスターウォーズすらも関連してくる。独裁者とデススターの帝国軍、かたや独裁者と核ミサイルの北朝鮮。
その他、巨大戦艦とXウィング戦闘機のシーンや、海岸線に上陸するシーン、戦車などは第二次世界大戦の再現なのだろう。