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フジ「CRISIS」対NHK「4号警備」

 なぜ今4号警備なるものをNHKが出すのか?

 

 春先から疑問だった。民間会社のボディガードを国家(NHK)が推進する理由が分からない。

 

 一方、民放のフジでは「CRISIS」を放映。4話ではある教授のボディガードを警察特捜班の主人公達5名が担った。両者の構図は非常に対照的である。

 

 フジCRISISの俳優は小栗旬西島秀俊のコンビがメイン。対してNHK4号警備は窪田正孝北村一輝のコンビがメイン。アクションシーンもそうだが格や人気度の差は明らか。女優陣も民放が新木優子野崎萌香など華やかなのに対し、NHK側は阿部純子木村多江濱田マリなど地味な印象を受ける。

 

 そして今回のCRISIS第4話で更に対照が見えてきた。北朝鮮のミサイル発射実験が連続して失敗するのは実は北の意図でも何でもなく、日本の公安が飛ばないミサイルの技術を提供していたからというあまりにタイムリーな話題に視聴者の感想ブログでは衝撃を受けるコメントが多数あった。

 

 しかしその脚本は去年の夏にはできていたという。4話の最後では小市曼太郎演じる有馬教授が「君たち、国家を信用するな」と言って爆死する。小栗たちの敵も実は公務員という構図。今後の展開はどうやら国家を悪く描きそうな予感しかしない。

 

 もしこのドラマ制作情報を昨年に国家が知ったらどうするか? 安倍総理近辺の日本財団内閣府スタッフ、官邸スタッフ、公安、自民党らは国内の治安のためにも対抗策を講じて総務省へ指示し、同じ時期にNHKから似たようなドラマを放映させるだろう。それが「4号警備」が出てきた事情だと思う。

 

 かといってあからさまに国家を良く描く訳ではない。「CRISIS」とよく似たドラマを放映して波長を相殺させるいわゆる消音効果を狙ったのである。

 

 国家の謀略を悪しざまに描いて人気をとる手法は民放ドラマの中には多いが、国家としては視聴者に事件を起こさせてはならない。4号警備の民間会社の頼りなさを描くことで、国家の強さや頼もしさを重要視させる。

 

 ・・・と、今のところ思われる。